第肆話「古代人ノ努力」
翌日の朝、山田に縄を解かれて質素な朝食に眉を顰めながら静かに食べる。
外に出ると佐藤が月下に興味深々な様子で眺めていて
少女「興味あるの?」
と少女が尋ねると佐藤は
佐藤「もちろん!こんな神のようなものを見ておとなしくしていられるか‼︎」
と元気よく答える。
少女は
「100年前でも男は元気ねぇ」
と呆れながら佐藤に歩み寄る。
佐藤「そういえばあの中にある大量のスイッチや杖は一体なんなんだ?」
佐藤が少女にそう聞くと
少女「簡単に言ったらこれは操縦できる兵器なの、あなたがいうスイッチや杖はたぶん操縦桿だと思うわ」
それを聞いた佐藤は少女に
佐藤「もしかして動かせるのか⁉︎」
と聞く、
それに対して
少女「まあ…、多分…できるんじゃない?」
と曖昧に答える。
佐藤「是非やらせてくれ‼︎」
そう言うと佐藤は頭を下げて懇願する。
少女「ええ...、まあ...1回やってみようか」
少女は困惑しながら2人で月下に乗り込んで操縦を教える。
少女「それじゃあまずこの赤いスイッチがハッ...蓋を閉めるスイッチね」
佐藤「これか」
佐藤がスイッチを押すとハッチが重く閉まりモニターパネルに外の映像が映る。
少女「じゃあ本格的な操作方法だけど、その杖って言ってたのはレバーって言っていわゆる操縦桿ね。で主にこれを使って機体を動かすの、はいじゃあ持って」
佐藤は「スイッチ」や「レバー」などの聞いたことがない言語に困惑しつつ少女が指し示した場所と勘でなんとなく理解。
少女「そうそう、なんだ100年前でもそれっぽくできるわね、で、そのレバーを動かすと月下の腕も一緒に動くの、やってみて」
佐藤はイマイチながらレバーを動かす、
少女「そうそう、レバーと機体の腕の動きは同じだから腕を引くと月下も腕を引いて、腕を上げると月下も上げるから、
あと5つの指スイッチは押すと押した指に対応した月下の指が動いて軽く押すと月下は少し指を曲げてしっかり押すと全部曲がる...、こう言ってもよくわかんないよね、まあやっていく中で慣れるはずだからとりあえずやってみて」
佐藤は話に全くついて行けてないがそれっぽく動かす。
佐藤「やってみるとそれっぽくできるな、もしかして案外難しくないのか?」
佐藤は月下の操作に対して少し楽観的に思う。
少女「じゃあ次はペダルを踏んで、そうすると月下が動き出すよ」
佐藤「(車の噴射践板みたいだな)こうか?」
佐藤は車と同じものだと思いペダルを強く踏み込む。
すると月下の上半身が起き上がりそのまま前から地面に頭を突っ込みコックピット内に衝撃が伝わる。
少女「痛っ、ってあんたバカ⁉︎、何やってんの⁉︎ペダルをベタ踏みするバカかどこにいるのよ」
佐藤「いやでも踏めって言ったよね?」
少女「だからってなんでベタ踏みするのよ普通は少しだけでしょ」
少女は佐藤に操縦について問い詰める。
佐藤「だって車の噴射践板は硬いから普通は強めにふみこむでしょ⁉︎」
少女「これは車とは違うのよ考えたらわかるでしょ?」
ひと通り言い終わった後少女は諦めた顔で
少女「あーダメだ、これに加えて武器を装備した時の機体との接続と、バランサーの調整にペダルのスラスターと足の変更とかダメージコントールは絶対無理ね」
佐藤は状況がよくわかってない様子で
佐藤「つまりどう言うこと?」
少女「つまりあんたはこれに乗れないってことよ、早く降りなさい、これは私が操縦するわ」
佐藤「そんなーっ、待ってくれよー」
少女「いいからさっさと降りなさい」
佐藤は少女に懇願するが、少女は容赦なく佐藤を月下から降ろす。
※ 噴射践板は現代で車のアクセルに当たる部分です




