第弐話「時間ニ違和感」
どこかで話を聞いた上層部の人が慌ててやって来て白い巨人を見上げて次に佐藤を見て
「お前…こいつで何をしたんだ?…」
と戸惑いながらしながら話す。
それに対して佐藤はさっと姿勢を正して
佐藤「自分でもわかりませんが、おそらくこれは神の遺物だと思われます」
と言う。
それを聞いた上層部は
「とりあえず関東に戻って専門家を呼んでくる、機械仕掛けみたいだから技術者の人に来てもらう」
と言い逃げるように来た道を戻る。
上層部の人が去ったあと、佐藤は何を思ったのか突如白い巨人に向かって走り出しそれを山田が
「おい佐藤!待て!」
と言い慌てて追いかける、
佐藤は穴に入る前に山田に向かって
「山田!危ないかもしれないから下がってろ!」
と言い中に入って蓋を閉める、
そうして椅子に座った佐藤は杖を握ってみる…が何も起こらない、
横にあるボタンを闇雲に押すがそれでも何も起こらない。
どうすれば反応があるか考えていると突然後ろから少女の声で
「うっ」
と聞こえる。
佐藤が寒気を感じながら振り返ればそこには白い髪で日本国民とは思えないような少女がうずくまった体勢で椅子と壁の隙間にいた。
少女がゆっくり目を開けて佐藤を見ると少しの沈黙が広がり
少女「イヤーーーッ⁉︎」
と少女がいきなり叫び出し
少女「ちょっと!(蹴り)あんた!(蹴り)誰よ⁉︎(蹴り)、あと!(蹴り)ここは!(蹴り)どこよ⁉︎(蹴り)」
と、少女が狭い穴の中で佐藤の顔に向けて数発の蹴りを入れる。
そんな少女を佐藤は引っかかれたり蹴られたりしながら必死になだめる。
ようやく落ち着き呼吸を整えて少女は佐藤に再び
少女「ここはどこ?」
と今度は冷静に尋ねる、
山田は「白くて巨大な金属の巨人の中だ」
となるべくわかりやすく簡潔に説明。
それを聞いた少女は少し考えてハッとして
少女「もしかしてヴォルダートの中?」
と言いそれに対して佐藤は
佐藤「ヴォルダートってなんだ」
と冷静に聞き返す、
そして少女は
少女「今は何年なの?」
と言い佐藤は
佐藤「今は皇紀2601年だ」
と素っ気なく返す。
少女は顔を顰めて考え込み小言で
少女「もしかしてここは戦時中の日本なの⁉︎、嘘でしょ」と力なく呟く。
うまく聞き取れなかった佐藤は「何を言ってるんだ?」と言い不思議な顔で少女を見つめる。
1人で納得した顔をした少女は
「とりあえずここから出ないと」
と言い椅子の裏から身を乗り出して蓋の開閉スイッチを押して蓋を開ける。
ハッチが開いて少女はすぐに椅子の後ろから這い出て外に出る。
コックピットから出ると目の前には様子を見に来た山田がいていきなり巨人の中から白い髪の女が出てきて山田は驚いて足を踏み外しそうになりながら少女を見上げる。
少女は目の前に広がるビルが無く山の麓まで広がる古民家のような建物と奥まで広がる木々の自然に現実と受け取れられずただ呆然と眺める。
少女はヴォルダートから降りて木陰の人が多いとこに移動する。
少女が去ってからは山田は白い巨人をよじ登って静かに穴の中を覗いて
山田「佐藤?大丈夫か?」
と言う。
そして中から少女に蹴られて真っ赤の頬を押さえた佐藤がよろめきながら出てくる。
佐藤「顔以外は大丈夫…だと思う」
山田「一体何があったんだ?」
佐藤「正直よくわからない」
と言い佐藤は山田の肩を借りながら白い巨人を慎重に降りて木陰に向かってゆっくり歩く。
少女は木陰に着いて、
少女「あの、ここはどこですか?」
と質問をする。
いきなり髪の白い女に質問された作業員は驚きサッと集まって
「なんだあいつは?」
「白いやつから出てきたよな?」
「もしかして神の使いではないか?」
「いや…髪が黒くないから米帝の手先かもしれん」
「ならなんで日本語を話してるんだよ」
と警戒しながらヒソヒソ話し初めて少女は呆然とそれを眺める。
少し経って作業員は少女の手足を縛って木陰に寝かせたり
ヴォルダートの中で目を覚ましたら目の前に知らない男、
どこかと聞けばいきなり縛られる、
目が覚めてからろくな扱いをされてない少女は
少女「なんであたしはこんな扱いをされないといけないのよーーー」
と縛られたまま力なく叫ぶ。




