第弌話「歯車ノ狂イ」
1941年6月4日の大分、
丘の上で寝転んでぼんやりと空を眺める佐藤と山田、なんともいえない閉塞感を感じながらぼんやりと流れる雲を見つめる
そんな中の遠くから1人が大慌てで走って来て
鈴木「建設中の飛行場で変なものが見つかった」
と言いついて行くと謎の白いものと赤いものがそこにはあった。
3日かけて白いものを掘り進めるとそれは人の形をした巨大な金属の上半身だった。
驚きつつ今度は赤いものを数日かけて掘り進めるとそれは白いものとは形が違う上半身が出てくる。
作業員達が唖然としていると軍の上層部の人が来て
「なんだ…これは…」
と目を丸くして驚く、
「このままでは飛行場が作れないから早く掘り出して工事を再開しろ」
と上層部の人は言いい逃げるようにどこかへ行ってしまう。
掘っていた作業員達は困惑しながら全体を掘り出し始める。
それから数日、掘り進めていた1人が突然
鈴木「おい!赤いやつが新しく出てきたぞ!」
と叫ぶ。
全員が驚いてそこへ行くと数個の赤い巨人と同じようなものがある。
それから約1週間、
赤い巨人がゴロゴロ出てきた。
出てきた場所や形は違っても最初に掘った赤い巨人の一部と形は同じで全員驚きつつ
「これを全部掘り出しても次は飛行場作りとか地獄かよ」
と思い絶望的な顔をしながら体に鞭を打って作業を続ける。
それから話を聞いた上層部の3人が来て無数の赤い巨人を見て思わず足がすくむ、
「飛行場は一旦中止でこの赤いコケシを全て掘り出せ」
と言い九州各地の手が空いているところから人を呼び出して合計数百人で巨人を掘り出させた。
それから数日、佐藤と山田はなぜ巨人が地面から出て来たのか疑問に思い休憩の時に掘り出した白い巨人を近くで観察し始める。
佐藤が巨人の額で何かを発見し山田を呼ぶ、
佐藤「おーい、ちょっと来てくれー」
山田「なんだ?」
佐藤「これ、なんで書いてるかわかるか?」
山田「『Voldart』、確かになんて読むんだ?、んっ?上にも何か書いてるぞ?小さいが…『2045 3 9』?」
佐藤「わかるか?」
山田「さっぱりだ、だが何かの意味はあると思う」
2人は額の文字がどんな意味を持つのか考えを巡らせる。
結局納得する結論が出ず頭からゆっくり降りるときに
佐藤「あっ」
佐藤が何かに驚くと突然白い巨人の胸元が上に上がって奥から真っ暗な穴が出てくる。
2人は目を丸くして
山田「お前…何をした?」
佐藤「いやわからない、ただ…降りてる時に何かを押したような感覚があって気づいたらこうなった」
状況がわからないまま近くの作業員が
「なんだ?、なんだ?」
と興味本位で集まってくる、
試しに佐藤が中に入ると薄暗い中穴の中に真っ黒のガラスと十数個のボタン、2つの変わった形の杖と椅子がある。
佐藤が好奇心で座って1番目立っている赤いボタンを押す。
すると突然大きな音と共に出口が重く塞がってガラスが光り出し大量の文字が次々に表示される。
一方で外では蓋が閉じてしまって全員がパニックになりどうすれば佐藤を救出できかと大慌てで必死にスコップをぶつけたりしてこじ開けようとする。
そして巨人の目が緑に光り作業員達は
「一体何が起こってんだよ」
と思いながら呆然と見上げる
白い巨人の中ではガラスに外でみんなが唖然としながら見上げているところが映る。
佐藤は感じたことのない感覚になりながら外に出るために試行錯誤する。
もう一度赤いボタンを押す、すると目の前のガラスが暗くなって上に上がり蓋が開く。
外に出たらみんなが心配した顔で駆け寄ってきて
「よかった」
と言いながら佐藤を木陰に移動させて座らせる。
佐藤はみんなに巨人の中で起こったことをありのままに伝えたが
「何を言ってんだこいつは?」
「疲れているのか?」
と不思議な顔で見られる、
佐藤自身も何が起こったかはっきりわかっていないが
(これは、もしかするととんでもないものかもしれない)
と直感し神を見るかのような目で白い巨人を見上げる。




