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元ホストの俺、乙女ゲームの王太子に転生。婚約者(悪役令嬢)だけは絶対に守ります  作者: ふうこ0701
第7章 正妃の資質

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第89話 いざ、ルミナリア祭

ルミナリア祭当日。


今年のルミナリア祭は、今までになく大盛況だった。


レオンハルトは、黒髪の妖艶な美女に変身していた。


大柄ではあるが、それでも目を引く美しさだ。


「レオンハルト様、お綺麗ですわ。」


「レオンハルト様、可愛い。」


「すごいな、あれは。男と分かっていても、ドキドキする。」


と、大盛況だった。


「フン、そんなん褒められても嬉しくない。」


レオンハルトはうんざりしていた。


そんなレオンハルトを、ヴィオレッタは


「レオンハルト様、本当に女の私から見ても、うっとりしてしまいますわ。」


と目を細めて見つめていた。


一方でアルベルトは、こちらも大柄だが、可憐な乙女に変身していた。


しかもこいつは、ノリノリでなりきっている。


「いや〜ん、そんなに見つめられると穴があいてしまいます❤️」


そう言って、男装の女子生徒にわざとらしくまとわりつく。


どこまでも女好きだな、と俺は呆れた。


だが、アルベルトは調子に乗りすぎた。


男装の麗人と呼ぶにふさわしい姿のエレノアに、


「エディック様、助けて〜❤️」


と抱きつこうとした。


まったく、不敬なやつだ。


俺はすかさず、アルベルトをガードする。


そして、殺気を込めて睨みつける。


「アルベルト、おいたがすぎると痛い目みるぞ。」


低い声で言い放つ。


アルベルトは怯えた。


「そんなに真剣に怒らなくても。」


「エレノアに気安く触れることは、誰であっても許さん。」


俺は即答する。


「レオニス、お前、大人気ねーぞ。」


とレオンハルトはため息をついた。


そして、俺達の出番となった。


観客はすでに満員だ。


「ねえ、ちょっと緊張してきた。」


リリアが震えた声で言う。


「大丈夫だ、リリア。何か失敗しても私がフォローしよう。」


ルシアンは力強く、リリアを勇気づける。


「じゃあ、行くよ。」


セレナの掛け声とともに、俺たちは舞台へ上がる。


「うわー!」


「きゃー!」


大歓声が上がる。


一曲目は、日本では誰もが知っているロックバンドの曲。


色気のある歌詞に、ノリのいい曲だ。


ルシアンとリリアの演出も映えている。


観客たちも、自然と体が動き出していた。


セレナは、掴みはOKといった様子でVサインをする。


二曲目は、某アイドルグループの楽曲。


こちらも会場は一体となり、ハモり出す。


三曲目は、切ないバラード。


歌いながら、俺は会場のどこかにいるエレノアを探した。


エレノアは、レオンハルト、ヴィオレッタ、アルベルトとともに座っていた。


その表情は、とても満足そうだった。


ラストの曲で大盛り上がりを見せる中、


俺はエレノアに向かって、上着を投げた。

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