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元ホストの俺、乙女ゲームの王太子に転生。婚約者(悪役令嬢)だけは絶対に守ります  作者: ふうこ0701
第7章 正妃の資質

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(番外編)レオニス姫①

セレナ、エレノア、ヴィオレッタ、リリア、そしてヴィオレッタに付き添ってきたレオンハルトの五人は、お茶会をしていた。


話題は、先日開催されたルミナリア祭のことだ。


「レオニス殿下、素敵でしたわ。」


とうっとりするヴィオレッタに、レオンハルトは、


「まあ、認めてやらんでもない。ただ、あいつ、なんであんなことできるんだ?」


と頷いた。


セレナは、


「あのあとさ、すごい反響で、うちでもやってほしいって声かかるんだけど、

レオニスが承諾しなくて。」


と、がっかりと肩を落とす。


「それは仕方ありませんわ。

殿下は王太子で、芸人ではありませんもの。」


エレノアはきっぱり言った。


「でも、レオニスが歌ってくれたら、寄付金もがっぽり入るのにな。

そしたら、病院だって、学校だってすぐ建てられそうなのに。」


リリアも俯く。


そんな時、セレナが唐突に言った。


「ねえ、レオニスの姫姿、見たくない?」


その瞳は、悪戯っ気に輝いている。


レオンハルトも、


「そうだな、俺達はさんざん見せものにされて、

あいつだけ美味しいとこ持っていってたもんな。

のったー。」


と賛同する。


「レオンハルト様、いけませんわ。」


そう言いつつ、ヴィオレッタはレオンハルトが着たドレスを取り出す。


用意がいい。


リリアは、


「でも、王太子はダメなんじゃないの?」


と一応止める。


「大丈夫だ。公にはダメだが、私的なら問題ない。」


レオンハルトは不敵に笑う。


セレナはエレノアを見る。


「そういうことで頼んだよ、エレノア。」


エレノアは戸惑いつつも、好奇心には勝てなかった。



俺は執務室で仕事をしていた。


そこへノックが響く。


カイルが取り次いだのは、セレナ、レオンハルト夫妻、リリア、エレノアだった。


「殿下、お忙しいでしょうか?」


エレノアが遠慮がちに俺を見る。


「いいや、もう終わったところだ。」


俺はエレノアに微笑む。


「どうしたんだ?何か用か?」


「エレノアが、レオニスにお願いがあるんだって?」


セレナが茶目っ気たっぷりに言う。


俺は、これはろくでもないことに違いないと確信した。


「一応聞くが」


と前置きし、


「要件はなんだ?」


と尋ねる。


エレノアは目を伏せ、それから上目遣いで俺を見た。


「あの、殿下。この衣装を着て欲しいのです。」


その仕草があまりにも可愛くて、俺は思わず頷いてしまった。


「やったー。」


とセレナが叫ぶ。


こうして俺は、まんまとセレナの思惑にはまってしまった。

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