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元ホストの俺、乙女ゲームの王太子に転生。婚約者(悪役令嬢)だけは絶対に守ります  作者: ふうこ0701
第3章 婚約ではなく、盟約

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第23話 嵐を呼ぶ妹

土曜日21時の更新です


6月雨の日企画、第4弾です。


私は大阪に住んでいるので、大阪で雨が降った日となります。


今日は、日曜日。


雨が降って外出できなくなった方や予定がなくなった方もいるかも。


そのため、本日は初めて、お昼に公開します。


是非とも、お楽しみください。

「レオニス、聞きましたよ」


アルベルトは、いかにも楽しそうに近づいてきた。


「好みのタイプは“分別があって、口が堅くて、共に夜を楽しめる女性”、そう言って、女生徒たちを黙らせたそうですね。いやあ、見たかったな」


くすくすと笑いながら、続ける。


「実は私も好みは同じなんです。そんな都合のいい女性、理想的ですよね。男の本音をあそこまで堂々と言うなんて……レオニス、あなたは素晴らしい」


完全に面白がっている顔だった。


一方で、カイルは露骨に軽蔑の視線を向けてくる。


「それにレオニス、今あなた、女生徒の間で“危険な男”扱いですよ。目が合っただけで妊娠させられるとか」


アルベルトは腹を抱えて笑った。


不名誉な噂だが、俺にとってはどうでもよかった。


そのまま三人で話していると、廊下の向こうから慌ただしい足音が近づいてくる。


「レオニス、ちょっと顔を貸しなさい!」


勢いよく現れたのは、アルベルトの妹、セレナ・グランディアだった。


次の瞬間。


バチン、と乾いた音が響く。


ためらいのない平手打ち。


俺は呆然と立ち尽くした。


……なんだ、この展開は。


アルベルトの顔が引きつる。


「セレナ、お前……何をしている」


「だって、お兄様!」


セレナは声を張り上げた。


「私、この男に辱められました!」


場の空気が一瞬で凍りつく。


「待て。何の話だ。まったく身に覚えがない」


公衆の面前でのあまりにも不埒な発言に、さすがの俺も言葉を失う。


アルベルトは額に手を当てた。


「……とにかく、場所を移しましょう」


俺たちは人目を避け、別の場所へ移動した。


「セレナ、どういうことですか。きちんと説明しなさい」


アルベルトが諭すように言う。


「だから……レオニスに貶められたんです……」


セレナは涙ぐみながら訴える。


訳がわからないのは俺の方だ。


「まさか、レオニス……」


アルベルトが険しい顔でこちらを見る。


「待て。私は何もしていない。そもそも、あの婚約者発表以来、彼女とは会ってもいないし話してもいない」


「セレナ、落ち着いて。何があったのか、順を追って話してください」


アルベルトが今度は柔らかく促す。


「……実は――」


セレナはゆっくりと語り始めた。


俺があの場で口にした、“後腐れのない関係が一番”という発言。


それをきっかけに。


俺がすでに妃たちに手を出している、という噂が広まっているらしい。


「……それは、本当に申し訳ない」


俺は素直に頭を下げた。


「申し訳ないじゃ済まないわ!」


セレナは鋭く睨みつける。


「お嫁に行けなくなったらどうするのよ!」


「いやいや、セレナ」


アルベルトが間に入る。


「あなたはすでにレオニスとの婚約がまとまっているんですから、問題ないでしょう?」


「違う!」


即座に否定した。


「レオニスとは結婚しないもん!」


そして、迷いなく言い放つ。


「だって私、カイル様と結婚するんだから!」


その場にいた全員が、言葉を失った。

雨の日企画に更新時間は、その日によってまちまちとなります。

どうぞ、お楽しみください。

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