↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
元ホストの俺、乙女ゲームの王太子に転生。婚約者(悪役令嬢)だけは絶対に守ります  作者: ふうこ0701
第8章王家の婚姻

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
125/130

第109話 聖女の婚約⑤

ルシアンは、次の日、学院でリリアの姿を見つけるなり、得意げな顔で言った。


「リリア、喜べ。父上がお認めになったぞ。」


だが、リリアは冷めた目で返す。


「だから?」


その反応に、レオンハルトが慌てて口を挟んだ。

「お前、もう少し嬉しそうな顔しろよ。

ルシアン、お前のために頑張ったんだぞ。」


リリアは呆れたようにため息をつく。


「意味わからない。

第一、私、ルシアンと結婚したいなんて言ってない。」


そう言って、ぷいっとそっぽを向いたまま立ち去ってしまった。


その様子を見ていたアルベルトが、呆れたように肩を竦める。


「そりゃそうでしょう。

聖女様が望んでいたのは、偽装婚約なんですから。」


ルシアンは、その場で完全に固まっていた。


レオンハルトは頭を抱える。


「何でこうなるんだよ。」


「あなた達、全く周りが見えていませんでしたからね。」


アルベルトは苦笑する。


「じゃあ、どうすればいいんだよ。」


レオンハルトは真剣に悩み始めた。


「そりゃあ、わかりませんね。

でも、女性関係と言ったらレオニスでしょう。」


アルベルトは軽い調子で言う。


「それもそうだな。よし、レオニスのところ行くぞ。」

レオンハルトも即同意した。


「レオニス、今、エレノアとイチャイチャ中なのに。

きっと怒るよ。」


セレナはそう呟きながらも、面白そうにレオンハルト達の後を追っていった。


――そして、その頃。


セレナの予想通り、俺はエレノアと二人きりの時間を満喫していた。


しかも、邪魔が入らないように、カイルに見張りまでさせている。


「エレノア、ようやく二人きりになれた。

私は何かと忙しくて、君が恋しくてたまらなかった。」


「殿下……。」


エレノアは、頬を赤く染める。


「もう、エレノアが恋しすぎて、充電しないとな。」


そう言って、俺はエレノアを抱きしめた。


せっかく久しぶりに、エレノアとゆっくり過ごせると思ったのに――


バタバタと騒がしい足音が近づいてくる。


「おい、カイル!レオニスいるか?」


レオンハルトの声が響いた。


カイルは必死に止めている。


「殿下は、今、殿下はお取り込み中でして。

“絶対に、いかなる場合も誰も通すな”とご命令を受けております。」


「そんなの知るかよ。

どうせエレノアとイチャついてるだけだろ。」


レオンハルトは全く悪びれない。


「そんなもん、家でいくらでもできる。

今はそれどころじゃないんだよ。」


「カイル、あなた見張りなんてさせられてるのですか?

護衛騎士の使い方、絶対間違ってますよ。

あなたも大変ですね。」


アルベルトの同情混じりの声まで聞こえてくる。


「カイル様、無駄な抵抗はやめてどきなさい。

レオニスとエレノアがイチャついてるところ、突撃しましょ。」


セレナの楽しそうな声まで混ざっていた。


「殿下、離れてください。」


完全に甘い空気は吹き飛び、エレノアはすっかり正気に戻っている。


俺は、不機嫌を隠しもせず低い声で言った。


「お前達……貴重なエレノアとの時間を邪魔するとは。」


そして、


「何か用か?」


殺意を込めて言い放った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。