↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
元ホストの俺、乙女ゲームの王太子に転生。婚約者(悪役令嬢)だけは絶対に守ります  作者: ふうこ0701
第7章 正妃の資質

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
105/117

第90話 宴の準備と新たな悩み

ルミナリア祭は、大盛況だった。


リリアの設立したチャリティーも、当初の目標金額を大きく上回り、倍近く集まった。


リリアは最近、精力的に貧しい人々のために活動している。


「ねえ、レオニス。実はあのライブ、大人気でね。

噂を聞きつけて、是非ともうちでもやってほしいって声があるんだ。」


セレナは言う。


「私はやらないぞ。あれは学祭だからやったんだ。」


セレナは残念そうに肩を落とす。


実際、あのルミナリア祭以降、俺のもとには同じような話がいくつも来ている。


だが、俺は王太子であって、芸人ではない。


だから、そういった話はすべて断っていた。


それに、国王の帰還がいよいよ迫っている。


国政を引き継ぐための資料作成に加え、

国王が連れてくる要人のもてなしも控えていた。


エレノアも、ルミナリア祭でひと段落したはずなのに、

今度は宴の準備で忙しそうだ。


俺は、そんなエレノアが気になって仕方がない。


放っておけば、食事も忘れてしまうほど集中してしまうからだ。


「エレノア、一緒に昼食を食べないか?」


俺は、資料に目を通しているエレノアに声をかけた。


エレノアは顔を上げ、俺を見る。


「殿下、あともう少しだけ。」


そう言うが、


「ダメだ。そんなことを言って、また食事をしないだろう。」


俺はそう言って、資料を取り上げた。


エレノアは渋々、俺に従う。


「エレノア、何か困ったことはないか?」


俺は問いかける。


エレノアは少し考え込み、


「実は、私が宴を手配することになりまして、少し迷っておりますの。」


と言った。


「そうか。何で迷っているんだ?」


「実は、王太后様が、いつも同じような芸風でつまらないとおっしゃいまして……。

セレナのように斬新で、皆が楽しめるものをと。」


エレノアは項垂れる。


王太后め、あのセレナと比べるとは。


俺は心の中で毒づいた。


「エレノア、君は君らしくやればいい。

それに、セレナなんて規格外だ。気にするな。」


「お祖母様には、私からきつく言っておこう。」


俺が言うと、


「いいえ、殿下。それはおやめください。

王太后陛下の言い分ももっともですから。」


エレノアはそう言って止めた。


「確かに、毎回同じようなもので、辟易してしまっているものも多いですから。」


エレノアは続ける。


「なので今回は、他の方の言うように、民間の歌手の方にお願いしようかと、悩んでいるのです。」


話を聞くと、今、巷で話題の人気男性歌手がいるらしい。


その者を推薦する声があり、どうするか迷っているという。


「では、一度その者を見てから決めたらどうだ?」


俺は提案する。


「ですが、殿下。私は……。」


「大丈夫だ。私がエレノアを劇場に連れて行こう。

それに、その者にしても、王族御用達となるのは悪い話ではないはずだ。

エレノアが気に入ったら、私が直接交渉する。」


俺はエレノアに微笑む。


エレノアは少し考え、


「お願いできますか?殿下。」


と答えた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。