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元ホストの俺、乙女ゲームの王太子に転生。婚約者(悪役令嬢)だけは絶対に守ります  作者: ふうこ0701
第7章 正妃の資質

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(番外編)レオニス姫⑤

俺は受難を乗り越え、ようやく花園にたどり着いた。


花園では、王太后、王妃、そしてエレノアがお茶をしていた。


セレナは、


「王太后陛下。」


と声をかける。


「セレナ、どうしたのですか?」


王太后は笑顔で迎えた。


その様子は、まるで本当の祖母と孫のようだ。


ヴィオレッタ、リリアも挨拶をする。


俺も挨拶しようとするが、ヴィオレッタがすかさず口を挟む。


「王太后様、王妃様、お話があります。」


そして、なんと俺をレオンハルトの側室として紹介した。


レオンハルトもさすがに、


「何考えてやがる。」


と怒る。


「そうですか。でも、ヴィオレッタ、あなたはよろしいの?」


王妃の言葉に、


「私は今、このような体ですので、レオンハルト様のお相手ができません。

ですので、いいんです。」


ヴィオレッタは、正妃らしい完璧な答えを返した。


「なあ、これ、どうやって落とし前つけるんだよ。」


レオンハルトが呟くが、俺もそれは知りたい。


エレノアは、その話を聞いて俯いていた。


今、どんな顔をしているのか分からない。


王太后と王妃は、俺を見る。


「ほおー、美しい。レオンハルトが心惹かれるのも仕方ないな。」


「本当に。レオンハルト、こんな美しい姫をどこに隠していたの?」


二人はすっかり盛り上がっている。


レオンハルトは大きく項垂れた。


このまま俺は、レオンハルトの側室にされるのか。


しかもヒールが辛くて、俺はレオンハルトに支えられている。


セレナは、


「ヴィジュアル的には、全然ありなのにね。」


と訳の分からないことを呟く。


もう、誰でもいい、なんとかしてくれ。


そう思った、その時だった。


エレノアが突然立ち上がる。


そして、俺を睨みつけた。


「エレノア?」


思わず声が漏れる。


そんな俺に、エレノアは、


「そうですか?私というものがありながら、レオンハルト様の側室になられるんですね。」


と怒鳴った。


その言葉に、


「エレノア、壊れた。」


とセレナは喜ぶ。


レオンハルトも、


「落ち着け。」


と言うが、その声は届かない。


「そんな訳ないじゃないか。第一、私はレオンハルトの側室にはなれん。」


俺が言うと、レオンハルトはため息をつき、


「お前も落ち着け。」


と言った。


セレナは、


「当たり前のことすぎて、全然カッコよくないから。」


と笑いこける。


「そんな姿でおっしゃられても、全く説得力ありませんわ。」


エレノアは、レオンハルトに支えられている姫姿の俺を見て言う。


「エレノア、君が何に傷つき、怒っているのか分からないが、

私なんて、君の足元にも及ばない。」


エレノアは俺を見た。


その瞬間、王太后と王妃が吹き出す。


「レオニス、おいたがすぎますよ。」


と王太后は笑う。


「陛下が見たら、大変でしたわね。

それこそ、側室にしたいと騒ぐことでしょう。」


王妃はさらに気持ちの悪いことを言う。


「エレノア、私にとって君が一番美しい。

だから、機嫌を直してほしい。」


俺はエレノアに言った。


エレノアの表情は、少しだけ柔らいだように見えた。


セレナは、


「その格好で何言っても様にならないけどね。」


と笑った。

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