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元ホストの俺、乙女ゲームの王太子に転生。婚約者(悪役令嬢)だけは絶対に守ります  作者: ふうこ0701
第7章 正妃の資質

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(番外編)レオニス姫④

宰相は、


「王太后陛下と王妃様でしたら、花園でお茶をしておりましたよ。」


と教えてくれた。


セレナは、


「ついでに、エレノア知らない?」


と聞いた。


セレナの中で、エレノアはすでに“ついで”扱いだ。


「エレノア嬢も何やら、叫びながら花園の方へ走っていきましたぞ。」


宰相はそう言い残し、立ち去った。


「じゃあ、私達も行きましょうか?」


とセレナは言う。


「おい、ちょっと待て。一旦帰るぞ。レオニスを元に戻してから。」


レオンハルトが言うが、セレナは、


「いいの?エレノア、すごく傷ついてたよ。

自殺でもしたらどうするのよ。」


と物騒なことを言い出す。


俺もエレノアが心配で、結局そのまま向かうことにした。


もう、誰にも会わなければいいと願うばかりだった。


だが、その願いは叶わなかった。


しばらくして、今度はアルベルトとルシアンに出くわした。


二人は俺を見て、息を飲む。


そしてアルベルトは、


「私は、グランディア伯爵の長男で、アルベルト・グランディアと申します。

あなたのような美しい姫は見たことがありません。

どんな宝石も、あなたの美しさの前では霞んでしまいますね。」


と言った。


正直、頭痛がした。


セレナ達は笑いをこらえつつ、俺が某国の姫であること、ルミナリア語が分からないこと、

そしてレオンハルトの側室候補であることを説明する。


アルベルトは、


「レオンハルトの側室ですか?

それは残念です。」


と本気で項垂れていた。


ルシアンは、俺を見たまま終始無言だった。


「ちょっと、ルシアン。何ぼーっと見てんのよ。」


リリアが声をかける。


「あっ、リリア、綺麗な女だなと思って……。」


ルシアンの言葉に、リリアはむくれていた。


次に遭遇したのは、いけすかないアステリアのセドリック王太子だった。


セレナは、セドリックにも同様の説明をする。


説明を聞いたセドリックは、俺を見て言った。


「私はアステリアの王太子、セドリックです。

あなたのように類稀な美女にお目にかかれて光栄です。」


そして、俺の手に口づけをする。


俺は鳥肌が立つのを堪えきれない。


セレナ達はまた爆笑している。


見れば、レオンハルトも笑っていた。


レオンハルトは挑発的な目でセドリックを見る。


「なんなら、譲ってやろうか?」


俺はレオンハルトを睨む。


本当に何を言っているんだ、と言わんばかりに。


そして、レオンハルトの足をヒールで思いきり踏んだ。


「痛え、何しやがる。」


涙目で俺を睨むが、


「何しやがる」と叫びたいのは、俺の方だった。

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