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第81話 メタルマンティス


 現在のメンバー……。


 メインメンバー:ステラ グリーン (ミリア)

   控え   :レッド ブルー ブラック ピンク



 リトルサモナーはレベルアップしたことで、新たな能力を使えるようになった。


 メタリックサモン。

 召喚したモンスターが全てメタル化してしまうという恐ろしい能力だ。


 しかし、私はメタルについてよく知らない。

 なので、とにかく情報を集めて、敵の能力について知って行くとしよう。


 メタルマンティスが、私に牙を向けてきた。

 

「シャアアアアッ!」


 二本の鎌が同時に迫るが、私は半歩さがって回避する。

 続いて、もう二本。こちらは剣で弾いてしまう。


 だが、そこからまた二本……ああ、うっとおしい!


 六本の腕が、まず邪魔なのだ。

 攻撃でも防御でも、手数で押し切られてしまう。


「……前は腕を切り落としたんだっけ」

 

 そうすれば、こいつの能力を大きく下げることができるのだが。

 とか、考えてる間に、再び鎌で連撃を繰り出してくる。


「グリーン」

「アローレイン!」


 矢の雨が、カマキリの頭上から降り注ぐ。


「……シャアア!」


 目に命中したことで、敵の勢いが落ちる。

 その隙を見逃さず、腕に攻撃をしかける。


「ブレイブラッシュ!」


 キィン! 効いてない。

 やっぱりダメだな。固すぎる。

 物理に対しては異常ともいえる固さ。まったく刃を通さないのだ。


「ステラさん」


 ミリアが決意に満ちた目で、進言してきた。


「魔法を使いましょう」


 まあ、物理がダメなら、魔法で。

 当然、辿り着く答えだ。


「私がスパークを使います」


 この間、聖なる森でモンスターを黒焦げにしていた魔法か。

 彼女も自信を持ってるようだし、やらせてあげるとしよう。


「遠距離には向いてないので、できるだけ近づきたいです」

「そう。じゃあ、私が援助するから。合図したら撃ってね」


 魔法の命中率の問題だろうか。

 ミリアは勇者といっても、私よりは経験不足。仕方ないけど。


 さて、カマキリの隙を作ってやらなくてはな。


「シャアアアアアッ!」


 先ほどから、狙いは私に絞っているようだ。

 鎌の矛先は、私に向けられている。


「……神速!」


 速度を上げて右に避けた。

 私の動きにつられて、敵の視線がミリアから逸れていく。


「シャアアアッ!」

「……ジャンプ!」


 飛び上がった私に、鎌を振り込んでくる。


「……」


 私は魔物と目が合った。

 これで、よし。


「ミリア。今だよ」


 彼女は合図とともに、カマキリに接近。

 触れられるほどの位置まで行くと、呪文を唱える。


「スパーク!」


 両手から激しい電撃が放たれる。

 魔物は私につられて、よそ見をしている。反応できない。


「シャアアアアアッ!」


 バリバリバリ!

 電撃が敵の体を走って行く。

 よし。これだけ電撃を浴びせれば……。


「……いや」


 効いてないぞ。

 こいつの体、黒焦げになるどころか、輝きを増している。


 そして、電撃が集中していくのが気になる。

 これはまさか……。


「……反射」


 そうか。メタリックだからか。


「ミリア! そこから離れて!」

「え? はい」


 といっても、間に合わないだろう。

 まずいな。私は空中にいるし。


 バチバチバチ! 

 溜まった電撃が集中し、ビームになって放たれた。


「きゃああああっ!」


 その場でうずくまるミリア。


 ビームが迫ってくる。

 このままでは、直撃を……。


「……ん……」


 ブラックが登場。マジックシールドを発動する。

 彼女の周りをバリアが覆い、反射ビームを遮断した。


「……あっぶな」


 ブラック。来るのが遅すぎる。

 あなたは、カニの魔物もすぐに倒してただろ。

 

「シャアアアアアッ!」


 カマキリは羽根をばたつかせると、空に浮き上がった。

 そして、腕を逸らして、大きく息を吸い込む。


 なるほど。敵は必殺技を使うようだ。


「な、何を始めるつもりなんですか?」


 ミリアが不安そうに聞いてくる。


「四天魔斬ってスキルだよ。四本の鎌で斬撃を飛ばしてくるの」

「それは強いですか?」

「うん。けっこう強力。私一人じゃ受けられないレベル」

「ええっ!」


 まあ、自分だけなら、避ければいいのだが。

 今はミリアが側にいる。


「受ける方法はないんですか?」

「うーん。ないこともないけど」


 隣には、盾職もいる。

 彼女には≪ゼロ・イマジン≫もあるし。


 でも、今回はブラックの戦いを参考にしてみよう。

 戦略の幅を広げるのも、大切なことだ。


「……敵の攻撃には、攻撃で対処する」


 私は手をかざして、呪文を唱えた。


「≪スリープ≫!」


  ≪スリープ≫

 難度  ★★

 属性  無

 使用回数 20/20

 成功率 75%

 説明 相手を眠らせる魔法。


 私の手が、淡い光に包まれる。


「……シャア……アア」


 光を見たカマキリは、ふらふらと飛び。

 それから、ボトッと地面に落ちた。


 これで敵は睡眠状態。

 しばらくは、目覚めない。


「ステラさんって、スリープ使えたの?」

「うん。まあね。かつては、あのブルーを眠らせたこともあるよ」

「ブルーさんを? 凄い」


 彼女はもう覚えてないだろうけど。


「私にも教えてください」

「簡単だよ」

「難しいですよ。私は覚えられなかったのに」


 魔法には、術ごとに向き不向きというものがある。


 難度の問題ではない。

 私だって、ミリアのスパークは習得できないと思う。


「それに、あんまり使えないよ。効かない敵も多いし」

「でも、カマキリには効きましたよ」


 偶然だ。それはどうでもよくて。

 今のうちに、リトルサモナーをなんとかしないと。


「……ん……」


 ブラックが袖を引っ張るので、前を向いた。


「ケーケケケ! ケーケケケ! ケーケケケ!」


 ボフッ! ボフッ! ボフッ!

 一度に何匹も召喚してきた。


 あれはなんだ?


「スラ―!」


 スライムか。

 よく分からないが、スライムをいっぱい出して来たぞ。


「きゃああああっ!」


 更に、ミリアが叫んだ。

 いったい、どうしたんだ。

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