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神の力を使って森を生き抜く 9

「そういえば収納ってどういうスキルなんだ?」


 森の奥に行く前に少し気になったので聞いてみた。


「収納は、触って収納と念じると異空間にしまえるスキルですね。出したいときは、その物をイメージするだけで大丈夫です。あっ生き物は入れられませんよ!」


 俺の植物収納の上位互換だな。


 俺の場合は生きてる植物を制限なく入れられるのが嬉しいけどな。


「上限は?」


「私の場合はまだ 1 なので大きさ関係なく50キロまでの物を入れられます!」


 神様に自分のスキルのことを聞いてきたらしいので結構わかるらしい。


 ちなみにその神様とは【アフライ】と言う名前らしい。

 俺の力を調べた時に出てきた7人の神をまとめあげる最高神と同じ名前だ。


 その7人の神とは


 水を司る【ハルワタート】

 鉱物を司る【フシャスラ】

 大地を司る【アールマティ】

 雷を司る【アシャ】

 動物を司る【マナフ】

 光を司る【スプンタ】


 そして、俺の持つ力ーーー植物を司る【アムルタート】だ。


 俺だけ違う世界にいた理由は未だに謎だが、【アフライ】と呼ばれる伽耶を転生させた神なら知っているかもしれない。

 伽耶なら教会に行けば話せるらしいので、その時にでも聞いてもらおう。

 まぁこれは3人の友人と合流してからでも構わない。



 閑話休題。



「申し訳ないけど、ここにある物を入れてくれないか? 」


 と言って案内したのは地下室に置いてある魔石だ。


 人里に言ったときに高く売れるかもしれないので一応取っておいた物だ。


 俺が運ぶのは面倒なので伽耶に運ばせよう作戦だな。


「いいですよ! これを私が管理すればいいんですよね!」


 話が早くて助かる。


「大きい物から入れていってくれ、上限まで達したらもういいよ」


「わかりました!」


 と言って伽耶が黒竜の魔石からどんどん収納していく。

 ちょうど半分ぐらいになったときに上限が来たようだ。

 このぐらいあれば金には困らないと思う。

 他は放置でいいだろう。


「さんきゅー。じゃあ外に行くか」


「はい!」



 ★


 外に出て10分ぐらい経った頃になにか森の様子が変なことに気がついた。


 また転生者でも現れたか?


 昨日と同じように一本道が作られる。


 伽耶はかなり驚いているが、今は無視しよう。


 俺が伽耶を抱えて走ろうとした瞬間ーーーー


 空から雷が降ってきた。


 爆音とともに俺に接近する雷。


 俺は新しい剣ーーーー【無姫ムヒメ】を取り出し、雷を斬る。


 斬ると同時に魔法が消滅する。


「おぉ斬れた!これでカ◯シ先生になれるな」


 俺が喜んでいるとワンテンポ遅く伽耶が雷に気付く。

 まぁこれが普通だろうな。


「え!?また雷!!! というかお兄さん雷斬っちゃったの?」


 また?……そういえば伽耶はここに来たのも雷に当たって死んだんだっけか?


「まぁな。けど、これは誰かの魔法だ。あともう一箇所で雷が落ちたようだが………」


 俺はもう一箇所で落ちていた場所を見る。


「あの場所は………」


 俺は嫌な予感がして、伽耶を抱えてその落ちた場所に向かって走り出す。


 暫く走ると……そこにはーーーー


 残骸しか残っていない俺の家があった。


「嘘だ……」


 俺は絶望に駆られる。


「俺のベッドぉおおおおおおおおおお!!」


 俺の自信作のベッドが消えて無くなってしまった。


 あいつはこの森に一匹しかいなかったのに……あの羽根は貴重な物だったんだ………。


「……………」


 どうやら魔法を打ったやつは俺を怒らせてしまった。

 俺には魔法を使ったやつの場所は特定してある。


 もう少ししたらここに着くはずだ。


 これほどの大規模な魔法を使って俺に気づかれないわけがないだろう。


 おそらく知能が高いやつによる犯行だから、魔族と言ったところか。


 こうなったら俺に跪くまでボコボコにしてやるよ。


「お、お兄さん? 大丈夫ですか?」


 伽耶が心配してくれている。


「問題ない。俺は今からくるクソ野郎をボコボコにするからここから動くなよ」


 俺は伽耶のいる地点に少し細工をして、何が起こっても怪我をしないようにしておく。



 さぁこっちの準備は終わった。


 最近は全く本気を出せてなかったんだ。

 少しは頑張ってくれよ?




 ★


 数分後


 俺たちの前に2人の男女が姿を現した。


「ふっ。まさかあの攻撃で死なないとはな」


「兄さん、少しはやるようです」


 男は筋肉質な肉体に、赤髪でムカつくことに俺よりもイケメンだ。


 女は長い紫色の髪に、大きな果実が2つついている。

 無表情だが、妖艶な雰囲気をまとっており、莉子を見慣れてなかったら見惚れていたかもしれない。


 そして二人に共通しているのが、角が頭から生えていて、背中からは漆黒の翼が生えていることだ。


 あとどちらも尻尾が生えているが、実感形が違う。


 やはり魔族で間違いないだろう。


 ま、人間でも魔族でもやることは変わらない。

 俺のベッドを壊した罪を償ってもなう。


「お前ら準備はいいのか?」


「お兄さん! いくらお兄さんが強くても戦っちゃダメ!そいつら化け物だよ!」


 なにか伽耶が言っているが無視だな。


「ふっ愚問だな。とっくにお前を殺す準備はできている」


 と言った途端、男の魔族が炎を体に纏う。


「んじゃ簡単に死ぬなよ?」


 俺が2人に向かって走る。


 男は俺に向かって拳をぶつけてこようとし、女はそこから後方へ退避しようとする。


 俺が男の拳を簡単に掴むと同時に、いつの間にか地面から出て足に巻きついている【ツルノマオウ】に、気が付いた女に蹴りを入れる。


【ツルノマオウ】は【ツルノオウ】を合成させて、強化しまくったやつだ。一番使いやすくて愛用している。



 男が驚愕するが、俺は気にせずに拳を捻り蹴り飛ばす。と同時に骨が砕ける音がする。


「джимснійцегшл」


 その間に女は体勢を立て直すと同時に訳のわからない詠唱を唱えて、回復魔法と攻撃魔法を展開する。


 これは普通の魔法ではない。


 魔族特有の魔法と考えていいだろう。


「なかなかやるな」


 素直に黒竜よりは強いと評価する。


 結構な力で蹴り飛ばしたにも関わらず、もう立ち上がっているか。


 思わず感心していると、俺に雷と水の複合魔法っぽい龍の形をした魔法が飛んでくる。


 このレベルの魔法を無詠唱で放つのは英雄級と言ってもいいだろう。


 結構なスピードで、普通の人は躱せないだろう。


 だか【無姫】を取り出して、龍を容易く斬る。


 すると龍が消えて無くなる。


 女はポカンと口を開けている。


 まぁ自信のある魔法を簡単に消されたらそうなるよな。


「妹よ!!」


 男が女に向かって大きな声を出す。


 2人の魔力がもの凄く凝縮しているから必殺技を出すのではないかと推測する。



 2人にわざと時間をあげて、俺は準備ができるのを待つ。


「шщзличчхжомчаніфйцунрпсчиолшаапшш」


 少ししたらやっと準備ができたようで、2人は魔法を放つ。


 2人の魔法は途中で合わる。




 どうやら火、水、風、雷、氷、闇の複合魔法のようだ。


 男が火で女が水、風、雷、氷、闇だな。


「これはちょっとまずいな」



 俺は足で地面をトンッと踏むと、俺の目の前に植物が地面から生えてきた。


 それは体長2メートルほどで大きな口があり、その体からはツルが6本生えている。


 そいつの名前は【クリミアーグ】だ。


【クリミアーグ】は複合魔法を全身で受け止める。


 すると魔法がほんの少し小さくなり、【クリミアーグ】が魔法に待機れずに消滅する。


「ありがとう」


 と礼を述べて、俺は鞘に収めていた【無姫】を抜刀する。


 一瞬、魔法と【無姫】が均衡するが結局魔法が斬れて消滅した。



「次は俺から行くぞ」


 俺は再び地面をトンッと踏む。


 すると2人を囲むように大量の【ツルノオウ】が地面から出現する。


 2人が咄嗟に迫るツルを回避するが、そこには俺がいた。


 あえて一箇所に逃げ場を作ることでまとめて蹴り飛ばしちゃおう作戦だ。


 俺は2人を少しの力を入れてで蹴り飛ばす。


 抵抗なく飛ばされた2人を【ツルノオウ】がキャッチして、俺に投げ飛ばす。


 俺は飛んでくる2人を地面に向かって殴る。


 男は顔面を、女は腹を殴る。


 女の顔を殴るのは少しだけ抵抗があるためだ。


「はい。終了!」


 2人は気絶しており、骨もあちこち折れているようだ。


 うん、いい感じに仕上がってる。


 戦闘が終わったのを確認した伽耶が俺の方に走ってくる。


「お兄さーん!!」


 俺に飛びついていた。


「もう心配したんだよ!」


 あいつら如きに心配することなんてあったのか?

 ま、心配してくれたなら一応謝っておこう。


「すまんすまん。けど、結果楽勝だっただろ?」


「お兄さん強すぎるよ………」


 こいつらがたまたま弱かっただけだろ。



 さて、俺はまだベッドを壊されたことについて許したわけではない。


 こいつらには俺の良き配下として精一杯働いてもらうとするか。


【命姫】を使えば簡単にできたのだが、それじゃ簡単すぎて面白くない。


 どうせならこいつら自信の意思で俺に仕えさせてみようと思った。


 俺はこいつはに【ツルノオウ】を巻き。動けないようにする。


 そして、2人に回復ポーションを飲ませてあげる。


 すると


「あ、あぁ」


「う、うぅ」


 意識を取り戻したようだ。


「お、俺たちは負けたのか…………」


「そのようですね……兄さん」


 さっきから兄さんって言ってることからこいつらは兄妹なのだろう。


「さて、お前らをどうするかだが……」



 言うことを聞かないようだったら、またボコボコにして言うことを聞かせよう。


「お前達をーーー 「「私達を貴方様の配下にさせて頂けないでしょうか」」 え?」









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