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神の力を使って森を生き抜く 8

「で、なんでここにいんの?」


俺は今、鈴木伽耶とコーヒーを飲みながら事情を聞こうとしている。


「すみません。その前にお兄さんについて聞かせてもらってもいいですか?」


それもそうだな。


相手の事を聞く前に俺について話すべきだ。


そのほうが鈴木伽耶も警戒をせずにすべて話してくれると思う。


「そうだな。俺は生まれてからこの森に住んでいる。

まぁ昔に転生者に会ったことがあるからーーーーす、鈴木伽耶さんが転生者だってわかったんだ」


「伽耶でいいですよ!! あとなんで鑑定したのがわかったんですか?」


この子は莉子とは違って結構元気ハツラツだ。



「鑑定は目に魔力が集まるから魔力に敏感な俺はわかったってわけだな。まぁわかる人はほんの一握りだろうけど」


鑑定で使用される魔力はほんの少しだ。


これに気付けるやつは英雄以上のやつらだけだろう。


「なるほど! これから気をつけますね! もう一個質問いいですか?」


「なんでもどーぞ」


「お兄さん、彼女いますか?」


なんだ?そんなことか。


「いるわけないだろ、ここにずっと住んでるんだからな。人が来たのもほんの数回だけだぞ」


「よかったです! ありがとうございます!次は私ですね!」


伽耶がまた元気になった。

こんなにハキハキと喋って疲れないのか?


「知っての通り私は転生者です。それで私が転生した理由はーーーー」



曰く、俺たちが勇者召喚されていなくなった莉子を探している時に雷に当たって死んでしまったらしい。


どんまい


それで神様にスキルを幾つかもらってこちらの世界にきたというわけだ。


「スキルは何をもらったんだ?」


「えーっとですね。あ、私に触ってみて下さい! そしたらわかります!」


言われた通りに、伽耶の肩に触ってみる。


ーーーーーーーーーーーーー


カヤ・スズキ


称号 転生者


スキル


無属性魔法 1

雷魔法 3

収納 1

鑑定 1

成長 1


(黒雷魔法)


ーーーーーーーーーーーーー


これも鑑定のスキルの力か?

しかも勇者召喚された者よりも少し強い気がする。



「強いな」


やはり俺のスキルと比べてしまうと、どうしても強く感じてしまう。


「いやいや!お兄さんの方が強いでしょ! だってあの狼の魔物の中に天災級もいたんだよ?」


は?あいつらの中に天災級がいた?

なんの冗談だ?


災害級の中でも下の上ぐらいの強さじゃないか?


「その事について詳しく教えてくれ」


「うん。あの時、一番大きな魔物を鑑定した時に出たのがーーーー」


ーーーーーーーーーーーーー


ウルフロード


天災級


スキル


2%$2<〒#/*

:^$=#々〆1€

/&<¥〒・:%=



ーーーーーーーーーーーーー


「この世界の事はある程度神様に聞いていたから天災級がどれだけ強いかもわかったんだよ! あと他の魔物もーーーー」



ーーーーーーーーーーーーー


ウルフジェネラル


災害級


スキル

・雷魔法 6

・身体強化 (獣) 7

・超反応 5

・威嚇 3

・跳撃(爪) 5

・加速 4


ーーーーーーーーーーーーー


「まじかぁ……」


俺は頭を抱える。


まぁ俺が強くなりすぎたなんてことはない。

偶然この森の天災級が雑魚かっただけだ。

そう考える事にしよう。


どっちみち人里に出たら俺の強さのやつなんていくらでもいる。


うん、俺は雑魚だ。


「それで伽耶はこれからどうする? 」


伽耶が莉子に会いに行きたいのならば俺が連れて行ってやろうと思う。


1人で行くのも2人で行くのもそんなに変わらない。


「私はこの世界のどこかにいるお姉ちゃんのところに行きたいです!」


神様にいろいろ聞いた中に莉子がこの世界にいるという情報も手に入れたそうだ。


俺の予想通りだな。


「わかった。俺も一緒に行こう」


「ほ、本当ですか!? 」


「もちろん。俺もその勇者召喚された人たちに会ってみたいからな」


「やったぁ!!!」


伽耶が満面の笑みで喜ぶ。


莉子よりも表情豊かで、子供っぽいところがまたいいところかもしれないな。


「それでお姉ちゃん達は何処にいるかわかったりしますか?」


「さっぱりわからん」


俺はこの森にずっと住んでいる設定だし、この場所がどの位置にあるかわからないから言わないほうがいいだろう。


「明日は準備して明後日には人里に出て調べてみよう」


「はい!」



★


私は本当に運がいい!


お兄さんは優しいし、カッコいいし、強い!

そんな人とこれから一緒に旅ができるなんて!!


もし、お姉ちゃんと合流したらお姉ちゃんに自慢しなきゃ!


今頃お姉ちゃんと秋先輩は仲良くやってるのかな?


もう恋人になってたりしてね!


「俺はリビングで寝るからベッド使ってくれ」


お兄さんはすでにお風呂に入って寝る準備をしていた。


「私がリビングで寝ますよ! さすがにいきなり押しかけたのに、そこまでされるのは申し訳ないですよ」


「じゃあ一緒に寝るか?」


い、一緒にぃいいいい!!?


確かにお兄さんと一緒に寝られるならどれだけいいものなのか………


いやだめ!私はまだ14歳よ!まだそんな事をする歳じゃない!


「ま、冗談だけどな。さすがに女の子を床で寝させるわけにはいかない」


うぅ……お兄さん案外酷い人かもしれない。


明らかに動揺してる私も悪いんだけどね……


「俺は寝るからさっさと寝ろよ。おやすみ」


「おやすみなさい!!」


私も早くお風呂に入って寝なきゃ!


私は服を全部脱いで浴室に入る。


確か……


「お湯出て」


と言った途端、木でできたシャワーヘッドからお湯が出た。


「すごいこれ! さすが異世界だね」


髪や、体を洗う石鹸もあったのでそれを使い全身を洗う。


既にお湯が貯められたあったお風呂に入る。


「五右衛門風呂ってやつかな?」


初めて入るタイプのお風呂に少しだけ感動する。


なにやらいい匂いのする植物が浮いており、とても疲れが取れるような気がする。


お風呂を十分堪能して、リビングに戻るとお兄さんは既に寝ていた。


私はそっとお兄さんに近寄る。


「カッコいいところもあるけど、寝てる時は可愛いなぁ」


お兄さんの寝顔を見たあと、私も眠くなってベッドに入った。


ベッドに入ってから気がついたけど、たぶんこのベッドお兄さんが使ってたやつだよね?


私は変態じゃないけど、お兄さんはいい匂いがしたなぁ。


私は秋先輩の事はお姉ちゃんがずっと話してくるのでいろいろ知っている。


確か、お姉ちゃんも秋先輩はいい匂いがするって言ったような気がするな。

一回あのお姉ちゃんをあそこまで惚れさせた秋先輩にあってみたい。


話を聞く限り、結構お兄さんと似ているところがあるかもしれないね。


私は寝やすいベッドで安心する匂いに包まれながら意識が消えていった。



★


「いてぇ」


昨日は莉子の妹ーーー伽耶が来て俺のベッドがなくなってしまったため、床で寝たのだ。


気休め程度に柔らかい草を敷いといたのだが、一回あのベッドで寝てしまうとどうしても体が痛くなってしまう。


さすがにいいものを作りすぎたな。

これからは普通の宿泊まりになるのが辛いな。



さぁてさっさと朝飯食べて準備するか。


俺はまだ寝ている伽耶を放って、2人分の朝飯を作る。


シンプルに俺が作ったパンと、魔物の肉と魔物の鳥の卵だ。


料理ができる頃になると


「おはようございまーす」


「おはよう。さっさと顔洗ってこい」


「はーい」


まだ寝ぼけているようだ。

あの布団で寝て自分で起きれるだけすごいと思う。


俺は最初の頃は気持ち良すぎて一日中寝てしまった事があったからな。


2人分の朝食をテーブルの上に置き、コーヒーを入れて伽耶が来るまで待機する。


このコーヒーもコーヒー豆を生み出して作ったやつだ。


「待たせちゃってすみません! 」


相変わらずのテンションの高さで謝ってくる。

朝からハキハキしすぎだろ。


伽耶は席に着き、俺と一緒に食べ始める。


「ん〜おいしい!」


と言って俺に向かってサムズアップする。


いちいちリアクションが大きい。


やっぱり莉子とは正反対かもしれない。



「今日は明日の準備するからな」


「はい! と言ってもなにかする事あります?」


「………あんまりないな。持ち物をまとめるぐらいか。あと俺は少し森のところへ奥へ行こうと思う。ついてくるか?」


「行きます行きます!ここにずっといても暇なんで!」


「お、おう」


と言っても森に挨拶するぐらいだから変わらないと思うけどな」


「朝飯食ったら早速行くか」


「わかりました!」


俺たちは朝食を食べ終えて、外に出る支度をする。




迫る2人の脅威に気づかないまま………。









最近仕事疲れが半端じゃないです。

今はストックがあるため、あと1ヶ月ほどは大丈夫ですがそれからは不定期になるかもしれません。


自分に書く気力があれば精一杯頑張ります。

見直しなども殆ど出来ていないので、見つけ次第教えてください!


あと、ブクマや感想よろしくお願いします!

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