55 小さな淑女とホットケーキ(その4)
「ひょっとしてホットケーキかな?」
店主がそう言いました
わたくしにはわかりませんが、プロがそう言うのですからそうなのでしょう
「わたくしにはわかりませんが、それをおねがいいたします」
たしょうまるなげになりましたけどしかたありません
「しかし作ったこと無いんだけどな、ベーキングパウダーなしでどうやって作ろう?」
てんしゅがなやんでいます
おかしいですわね
おとうさまがココで食べたとおっしゃっていたのです
「もしもちがっていてもおしはらいはいたしますわよ?」
たしょうのむりを言っているのはわかっていますわ
しゅくじょどうからは少しばかりはずれているのです
だから、それくらいはとうぜんいたしますわ
「・・・気にいったらお支払いください」
てんしゅがそう言いました
しゅくじょにたいしてきゅうだいてんのたいおうですわ
すばらしいのです
しかし、おかしいですわ
おとうさまがおっしゃっていました
てんしゅはお金にガメツイと
「鶏卵やパン、砂糖やハチミツ、牛乳なんかを食べて体調が悪くなったことはありますか?」
てんしゅがへんなことを聞いてきました
「ありませんわ」
しょうじきにこたえたのです
でもいみがわかりませんわ
なぜそんなあたりまえのことをきいたのでしょう?
「さ~てやりますか」
そういうとてんしゅはたまごをわったのです
手をうごかすとたまごのカラのなかには『きいみ』がのこってました
「あなたはまじゅつしなのですか?!」
おもわず大声を出してしまいましたわ
しゅくじょとしてはずかしいかぎりです
でもふしぎなこうけいでしたからみのがしていただきたいですわ




