47 王様と祝杯(その2)
「王様の行く道に光があらんことを、乾杯!」
とオレはお愛想も含めて乾杯した
ところが王様は
「店長の借金の返済が無事に終わりますように、乾杯!」
って返杯してきれた
チクショ~ッ!!!!
なるべく気にかけないようにしてたのに・・・
フッ、まだまだ山ほど借金が残っているぜ(目の幅涙)
「本音をオブラートに包むとかないんかい!」
速攻で突っ込んだオレは悪くない、はず?
「なにそれ?おいしいの?」
マジボケが返ってきた
そういえば異世界にオブラートはなかったっけ・・・
恐るべし、異世界!
M-1クラっシャーと呼んであげよう(笑)
話は少し戻ります
王様が異世界酒場に来ました
「王様に就任できたので祝杯を上げよう!」と言いだしました
カウンターに金貨を2枚置きました
もちろん1枚はオレ(店主)の分
良く判ってるな!
オレの守銭奴っぷりを!
ジェイムズ君と呼んでくれ(笑)
オレが酒を2杯用意しました
そんでもってオレと王様で乾杯しました
王様のボケでHPがかなり減った ←今ココ
チッ
でも奢ってもらった酒は飲む
人の奢りの酒ほどウマイものはないからな!
「王様になれたのも師匠のおかげです、本当に感謝してます」
王様が酒を飲みながらデレてきたよ
顔真っ赤っか
あ~、あれか?
酒飲まないと恥ずかしくって本音が言えないってやつ?
完全に酔ってるよ
酒ではなく、自分にな!
しかし、酔った途端、デレてきたよ
ツンデレか?
ツンがなくってデレデレだそ?
誰得だよ!って突っ込んでいいか?
いいな?
いいんだよな?
なにかイイことあったのかい(笑)
「いや~教会のヤツらの顔ったらなかった、クックックッ」
しばらく飲んでいたら芸風が変わった
今度は笑いじょうご?
「しかし師匠の技、凄かった!
次々に人がのたうち回って倒れて行ったな!
真似できないほどの、さすがの鬼畜!
まさに鬼畜オブ鬼畜!」
おい、褒めてるのか貶しているのか判らないぞ?
「昨日の昼過ぎに教会のヤツらに『(謎の)技』かましたよね?
くらって倒れて痛さにのたうちまわるヤツに向かって、
『教会の者が次々に死んでいくぞ~、最後の一人が倒れるまでな!』
は良かったです!
スカッとしました!
あいつらったら神様の名前を盾にして好き放題ですからね
聞いた仲間の顔が真っ青でしたね(クックックッ)
おかげで、伝令が夜通しで走ったみたいですよ?
『全滅する直前の一大事だ!』って
クズ野郎達ですけど、危機管理能力は普通に持ってましたね、意外ですけど・・・
まあ当然っていえば当然ですけどね
だって、仲間が次々に倒れて行って痛みのせいで絶叫してましたから
説得力ありまくり(ククッ)
あ、そういえば遠くの聖都でもバンバン死にまくってたみたいですよ?
最初は原因が判らなくてパニックになっていたみたいです
夜中に伝令が着いて、その原因が自分達にあるって判った時は大変らしかったみたいです
なんたって自分達が出した『オレ(王様、ただし当時は第3王子)に対する異端判定』ですからね
一度出したのもは引っ込められない
でもこのままなら全員が死滅する
偉いヤツだけでなく、信者まで真っ青だったそうですよ
え?下っ端がなぜ知っているか?
伝令が大教会に行く途中に家族に教えたみたいです
誰だって自分の家族はカワイイですからね
結局は、偉い人達全員が老体に鞭打って夜通し駆けたみたいですよ
一刻も早くオレからの『敵認定』から外れたくって
やっぱり師匠が技をかける時に
『王様(その時は第3王子)の敵を全員地獄に送ってやる!』
っていうの聞かれてましたね
これ(のたうち回り死?)から逃げるにはオレ(王様)の敵でなくなればいい
それに賭けてみたみたいです
まあ、そのおかげでオレ、今日の昼前には無事に戴冠できたんですけどね
いや~本当に師匠のおかげです
本当に感謝しています
あ~、そうそう教会と組んでいた兄上(第2王子)もまっ青でしたよ
教会に手のひら返しされたんでね
一番上の兄上(第一王子)を殺したのを教会に暴露されちゃいましたから!
教会の後ろ盾で王様になろうとしていたのにハシゴをはずされちゃったんで!
『命ばかりは助けてくれ!』って派閥のヤツらと一緒にヒザついて頭下げてましたよ
いや~本当に見ものでした(クックックッ)」
王様がまた壊れたよ・・・
これは笑い上戸になるのかな?(いえカラミ酒です)




