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29 ハーフエルフと古酒(その3)

「ギャ~ッ!」


エルフが叫び声をあげました





「おいおい、それじゃあオレが虐めてるみたいじゃないか」


オレがそう言うと


「虐めてるよな?」


「うん、虐めてるよね?」


酒場のドアから顔をだして剣士と美女が囁いていました




そこっ、うるさいっ!





本当に失礼な人達です


ただ、グチャグチャにされた酒場の修理代をどうするかってO・HA・NA・SHIしているだけです


肉体言語を使って、ね





地面に転がっている~酒場の壁に激闘したエルフ~の指を靴の踵でグリグリしただけだよ?





あと言葉攻め?


「叫んでる暇があったら、弁償について語ってくださいよ?」


とか


「弁償しないと怒っちゃうよ~」


とかです




大体、人を殺そうとしたんですからね


この程度、なんて軽い軽い





ちなみにオレ的、いや人類的には、実に大人しいレベル


本当の拷問なんてこんなもんじゃないってばよ


人間の歴史=拷問の歴史だからね?


ネットで調べてみそ?


爪をはがす


江戸時代のギザギザの石の上に座らす


なんてのが子供の遊戯に思えるのがゴロゴロしています




それに比べれば大人しいものです


最初は


「人間のくせに!」


とか


「このままではタダでは済まさんぞ!」


とかだったのが


「もう勘弁してくれ」


に替りました




丁寧に話し合えば判りあえるもんですね


ウンウン




最後にはエルフにはおカネを使う習慣が無いってことで、


売れそうにないネックレスとか服とか身ぐるみ剥ぐってことで話がつきました




本当はこっちの大赤字なんですけどね


オレは優しいから寛大な心でカンベンしてあげました




その心に感動したのか、涙を流しながら、キズついた仲間を支えつつパンイチでトボトボ帰って行きました


うん、いいことすると気持ちがいいですね(笑)





そう思っていたら、夜になってたいまつを持ったエルフ達に酒場が囲まれていました


なぜにっ?!

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