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23 超越者と蘭蜜酒(その4)

「そう言えば、なんでわざわざこの時間に来たんですか?」


クレインドリ様に問いかけました


いつもは人がいなくなったところを見計らってきてましたよね





「なにか異常事態でもあったんですか?」


問いかけると


「そろそろ眠りにつくことになりそうです


だから御別れを言いに来ましたよ」


そう返事がありました






「え~~~っ!御隠れになるんですか~~~~っ!!!!」


隠れて覗いていた美女が大声をあげました


いや死なないってばよ





ところで酒場の扉の影に隠れているのやめた方がいいですよ


身を乗り出して叫んでいるので丸見えです




あ、剣士もね


美女と一緒に覗くのやめようよ、ね





デバガメトリオ


じゃなくって、コンビですね(笑)




「いいえ、私は大丈夫ですよ」


どこかのお笑い芸人と同じ返事をしました



クレインドリ様は突然の叫び声に驚きもしません


だって覗いてたって判ってましたね


考えが読めるんですから、壁の向こう側に人がいるかいないかくらい楽勝です





ちなみにオレも知ってましたよ


そこは気配を読んでです




え、気配を読めるなんてすごい?


魔族と連日戦って死と隣り合わせの過酷な状況が続くとできるようになっちゃいました(涙)







覗いていたのを知ってましたが、クレインドリ様がすっとぼけてたので黙ってました


だってクレインドリ様からすると


『幼稚園児が興味深々でバレバレなのに此方を窺っている』


って微笑ましく思っているのを知ってますから


例えるなら某海賊団のトナカイ君?


愛でるのを邪魔したらあとでどうなるか(ガクガクブルブル)






クレインドリ様は見た目よりも長生きです


(どれくらいかってのはちょっと後でわかります)


だから大抵の生き物の行動は『微笑ましい』って感じる


そんなことを知ってますから






ちなみにオレのことも手のかかる子供って感じです


魔王の呪いのおかげで余計に手がかかる世話の焼ける仔ってポジションです


手のかかる仔ほどカワイイってやつ


でも、20歳すぎている男としてはあんまり嬉しくないです






「私の眠りは人の一生と同じ長さです。だから今度眠りについてしまうと永遠に会えません」


そう言うと美女が驚きました


「そんなこと教えていいんですか?」


剣士も驚いています






あ~、そっちに驚くか


最初に聞いたとき、オレはひと眠りが80年~100年ってところで驚きました


寿命がどれくらいかって暗算しました


さあレッッ、計算!(笑)






話を戻します




みんな、個人情報を教える怖さが身にしみてます


大体、一度や二度はバレたあげく、弱みを突かれて痛い目をみたことがあります


だから隠すことの必要性を身にしみて判ってます







ちなみに寝るのがわかったからって、寝込みを襲うのはやめた方がいいですよ?


クレインドリ様、寝ぞう悪いから(笑)






寝がえりで手足が飛んでくるは


魔法を打ちまくるは


で大変らしいです


前に聞いた話だと、ひと眠りして起きたら惑星の表面が荒地になっていたとか





当然寝るときの場所は人に迷惑をかけないところ


なんてことはなく


迷惑をかけてもイイところを選んでいるそうです


ほんと、イイ性格してますね






そんでもって起きた時には文明が滅んでいる


マジ、生きる厄災です





オレがこのまえ飛ばされた所が過去にその厄災が起こった場所でした


ぎりぎり滅亡を免れて苦労して復興したとか、なんとか


50年くらいしか経ってないのに、すでに伝説と化していましたね


「悪い子にしてると、クレインドリがくるよ~」、だそうです(笑)


話を聞いたとき思いっきり笑いましたね






それだけなら微笑ましい?んだけど、リアルでは大変でした


「クレインドリ様?知り合いだよ?」


と名前を出しただけで人達が逃げて行きました


クモの子ちらしです





最初、なんでか判らなくって大変でした


追いかけて説得して釈明してようやく意味がわかりました








ってなこともあって教えたいけど、本人の前では言えません


本人も寝ぞうが悪いって判ってますから


って思ったところでクレインドリ様に<ギロッ>と睨まれました





いや、心を読むのはやめて下さい


心臓に悪いですってば

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