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142/143

142 おぼっちゃまと蜂蜜酒(その21)~七大氏族滅亡の裏側(その3)~

スラムのまとめ役目線です


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「う、うまいぜっ!」


「こっちもだっ!」


スラムの仲間達がガツガツと食っている


お貴族様の執事が差し出したパンを、だ









ことの起こりは見知らぬ貴族が訪ねてきたことだった




スラムに住むのオレ達に手を差し伸べに来た御貴族様


誰も助けなかった避難民(おれたち)に、だ






その御貴族様が話し合いが終わった後、家の外に出るように言った


まあ、家というよりは木と(ボロ)布で作った小屋なんだがな





外に出ると貴族が乗ってきた馬車があった





普通、スラムなんかに馬車なんて物が来たら盗まれる


まずは金


そして食べ物


後は高くて売れそうな物


当然馬は今日の晩御飯だ







当然のことながらそんな馬車(たからのやま)が来たら狙われた


もっとも狙った奴らはすべてたった一人の執事にすべて殴り倒されたがな





まさにボッコボコ


誰ひとり意識が無かった


・・・おかげで顔役のオレ達が引っ張り出されたわけだ







そんな馬車の中から執事が平たい木の箱を取り出した


両手に1個づつ持ち、クルクルまわしながらオレ達に近づいてくる


・・・意外に器用だが無駄な技術だよな





差し出された箱にはパンが入っていた


・・・食べろという訳だ





もちろん我先にパンに手を伸ばした


御貴族様(このひと)に死ねと言われれば死ねるからな





一片の疑問もなくパンにかじりついた途端


<ん!>


口の中に天国が広がっていた


パンの中に柔らかく煮た肉が入っていたのだ!





それも甘い?


辛い?


不思議な味付けだ


でも嫌じゃない


むしろ大好物だ




「ウチの執事(バトラー)の腕は凄いでござるよ」


執事がドヤ顔で自慢していた



ああまったくだ!





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