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134 おぼっちゃまと蜂蜜酒(その13)

「でも滅びたのは三家だったよね?一家しか滅んでないけど」


貴族弟が執事に聞いた



「その通りです


分家を含めた何人もの孫が犠牲になったのです


すぐに、とはいかなかったのですが、原因が突きとめられました」


執事が答えた




だったら解決じゃん


もう被害は出ないよな


そう思った異世界酒場店主(おれ)は甘かった


砂糖を10杯入れたコーヒーくらい





公園とかの土は警戒されるようになったので被害が治まった


そこで皆はホッとしたそうだ




そりゃそうだ


一般市民まで被害が出たからな





ところがしばらくすると警戒しているにもかかわらず子供がバタバタと倒れ出した




今度はオルトン家の孫だけという奇妙さ


原因が突きとめられないまま次々に幼子が倒れて行ったそうだ





・・・執事はなんでこうも詳しく知っているんだ?、と言いたい


まるで目の前で見てきたかのような語り口


まさか今流行りの転生体か?!




まあそんなことはないんだろうけど


知っていることだけ、ってやつだろう





コホン


失礼


噛みま(せんで)した





孫達の体調が悪くなった原因は野菜や肉だったそうだ


避難民が汚染された土地まで戻って、わざわざ作ってすり替えたんだとか


特に肉なんて苦労して狩ったそうだ





・・・復讐に駆られた時の人間の想像力というか発想力というのは侮れないな




そう言えば昔のマンガであったな


ジグソーパズルのように少しつづ埋めて行くのが楽しいんだとか




それは判る


異世界酒場店主(おれ)も絶賛復讐中だからな




だってほら、オレ、魔王の呪いで毎週の土日に異世界に飛ばされまくりじゃん?


最初は時間も場所もアットランダムに飛ばされていたんだよ


おかげで留年したりとかで学校生活が無茶苦茶だった




そこでオレは負けなかった


元勇者を舐めるな


だな




飛ばされるのを土日に限定した


その分のリスクはオレを召喚した国の貴族にとって貰っていたりする


ある日突然貴族が消える


そして突然返ってくる





その時、


砂漠に飛ばされてボロボロになっているか


宇宙空間に飛ばされて冷凍されているか


大海原に飛ばされて水ぶくれになっているか


大空に飛ばされて墜死体になっているか


想像するだけで顔が二マニマするな




え?


性格が悪い?



違うと思うぞ


よく「イイ性格している」と褒められるからな

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