133 おぼっちゃまと蜂蜜酒(その12)
「公園テロで七大氏族の一つのアイヤール家が滅亡しました」
執事が言った
え?
マジ?!
そう思った異世界酒場店主は常識人だと思う
なんでも孫の代で全滅したんだと
いや死んでないけど一生寝たきり
当然結婚も子供も作れない
とは執事の言
そりゃ滅亡するわ
・・・故郷を奪われ、生活を奪われ、将来を奪われたんだから当然だ
いやでも公園で遊んでいたアイヤール家に関係ない子供も犠牲にしていいのか?
そう思ったのは異世界酒場店主だけではなかったようだ
性根が優しい貴族弟が
<う~ん>
とか悩んでいた
「ばかね、鼻時を出している避難民相手に『ばっちい!あっちけ!』なんていう子に情けは無用よ!」
貴族姉が弟の背中を<バンバン>叩きながら言った
・・・そう言えばいたね、この娘
静かだからてっきり蜂蜜酒で潰れたと思ってたよ
しかし、悩みがない人間って最強だな
人間利口になるといけないってことか
そういえば昔のマンガであったな
貴方の妻は幸せになるわね
ばかゆえに?
そうバカゆえに、ね
・・・症候群なんてマンガ書いていたアノお人
自分が症候群になってしまいましたというマンガみたいな人生
さすがと感心した
オレも負けていられないな
じゃなくって
酒飲んで酔っ払っている人間は時々聡いこと言うな
神が降りてきているとしか思えない時がある
これだから酒場の経営はやめられないな
----------------------------------------------------
私は酒を飲みながらいろいろな議論をする事が良いことだと思います
マズイこといっても酒のせいにできますしね
もっとも会社の宴会で始まる上司の説教は悪ですけどね
あれは議論ではない
反論を許さない時点でパワハラです




