126 おぼっちゃまと蜂蜜酒(その4)
「お待たせいたしました、甘い蜂蜜酒です」
そう言って貴族姉の前にコップを置く
ガラスのグラスには真っ黒な液体が入っている
シュワシュワと細かい泡が次から次へと湧き出ている
「「「・・・・」」」」
お姉さまと弟と執事は無言でグラスを見ている
どっからどう見ても蜂蜜酒ではなかった
言っておくが最初は蜂蜜酒だった
蜂蜜を水で薄めて専用の酵母で発酵させみた
上手く発酵できたと思ったんだが、最後の最後でなぜだかちょっと酸っぱくなった
酢酸菌でも混入したのかな?
・・・もやし屋の跡取りの沢木はどこだ(笑)
まあ、火入れして発酵を止めたからそれ以上は酸っぱくならなかった
・・・温度あげて酵母を殺してって火入れでいいんだよな?
まあ素人の自家製だから仕方がない
専門家から話を聞いていたので暇つぶしにやってみたんだ
ちょっとくらいの失敗は見逃して欲しい
・・・土日は異世界に飛ばされてスマホもTVも使えないから暇なんだよ!
大体、玄人が作る酒だってときどき失敗するんだ
ひおち(菌)とかで
それに比べたら可愛い失敗だ
いちおう作った責任があるので ~本当は貧乏性なので捨てられない~ ハーブなんかを加えてみた
ポ○リだってマンガン?の苦みを柑橘系で誤魔化しているんだから大丈夫だよな?
手を加えたおかげで味は良くなった
さすがポ○リ様
世界中で飲まれているだけのことはある
参考になる!
でもその一方で、色が真っ黒になった
なぜだ?!
でもそこでオレは閃いた
炭酸水で割れば良いんじゃな~い!
見事に異世界版コークハイの出来上がり(笑)
(蜂蜜で)甘い
(炭酸で)しょっぱい?
(香辛料で)辛い
(酢酸菌の働きでちょっとだけ)酸っぱい
の4つを完備した究極の飲み物の完成だ
・・・どこかの料理好きの弁護士なら合格点をくれるだろう?
味は保証付き
でも見た目がヤバそう
どうするのかな?
そう思ってワクワクドキドキで見守った
さっさと飲みやがれご主人様
いや御嬢様か
そんな感じ(笑)
さすがに初見では飲めないだろうが、飲むと虜になるはずだ
10代なら99.89%の確率で好きになるから
いやお酒は20歳になってからだっけ
20代前半弱なら好きになる、だな
・・・規制規制と嫌な世の中になったものである
どこかの少女マンガ家もタバコはチョコスティック、ビールはジュース、二人乗りは禁止と嘆いていた
「あんたが、飲みなさい」
姉は立場の弱い弟に押し付けた
まさかの展開
「・・・」
弟くん、涙目
姉と書いて理不尽と呼ぶ
どこかの角界のようだ
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一応言っておきますが飲酒は20歳超えてからです
私がコークハイを飲んだのも20を超えてからですよ?
通報されたら困りますから、念のため書いておきます
ってこんなマイナー作品だから心配はないですね(涙)
コークハイはいいね
リリンの生んだ文化の極みだよ




