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114 勇者様とハンバーガー(その24)

後半がクライマックスです


前半は飛ばしても問題ありません



ちなみに勇者様の仕返しは次話も続きます


だったほら師匠(異世界酒場店主)がイイですからね


みなさんもリアルで悪にやり返しましょう!

「そろそろ閉店の時間だから帰りなさい」


異世界酒場が閉店になる(店主のオレが異世界から地球に帰る)時間なので勇者様を追い出した




時間がきたら地球に強制送還されるオレ


だれも憶えていない設定だな




魔王様の呪いを受けて異世界にランダムに転位させられるようになった


何時、何処で、どのくらいの期間異世界にとばされるのかわからない


風呂上がりのマッパな時に飛ばされた時はマジで焦ったね





おまけに自動的に地球に戻るといっても1時間後なのか半年後なのかは神様(作者)の気分次第


おかげで高校は1回留年したな(涙)




そんなどこかの学園都市のツンツン頭並みの『不幸だ~』に晒されたオレは頑張った


土日だけ異世界に転位するようにしてみた





もっともそれだけでは魔王様の強い呪いに対抗できない


どこかの週末クエストみたいに土日だけで済むわけではないのだよ


だから、足りない部分はオレを召喚した世界の御貴族様に押し付けた


かの世界では昔のオレ並みに突然異世界に飛ばされたりしていることだろう




ひょっとして、『ざまあ』が終了している?






まあ、そんなわけで勇者様が酒場にいられるのは大体24時間くらいだな


酒場が開店してすぐにくるわけではないからこんなもの


勇者様を『なんちゃって洗脳』くらいはできる




だってどこかのCTUの熱血中年様なんて、それくらいあれば事件を1件解決しているし?


メガネの小学生なんて2時間もあればらくらく解決だ


それを思えば楽勝ってものよ


後は自分の世界で勝手に助かって貰う、ということで(笑)

















<約5カ月後>



「大変です!勇者様が逃げ出しましたっ!」


伝令がいきなり指令所のテントに入ってきて叫んだ




「なに!(ぜ?、ぜだ?!)」


作戦会議中だった貴族が騒ぎ出す





「静かにっ!冷静になれ!」


この場の総司令をしている私(伯爵)は一喝して鎮める




「詳しく説明をしろ」


伝令 ~といっても我が家に使える分家の次男で顔見知り~ にそう言って続きを促す


昔から知っている者だけに、ここまでとりみだすのは非常事態であることが判っているからな





昨日、前線の勇者様の所に他の貴族からのお客があったそうだ


結構長く話し込んでいたと思ったら勇者様はお客と一緒に前線の野営地から出て行こうとする


この魔族との戦いの真っ最中に、最も戦力が高い勇者様がどこかに行こうとするのは致命的


だから前線にいる貴族達がひきとめた





「あなたたちから頂いた報酬は『魔法に関する古文書』ですが、


こちらの方は『他の場所にいける魔法』を完成したそうです


十分にあなた達の報酬分は(勇者として)働いたと思います


あ、多い分はサービスですから受け取っておいてください」


そう言ったそうだ




「あ~の~バカ勇者っ!」


思わず叫んだ





教会が異世界から召喚した勇者様は、当初、魔族から襲われている人類に対して非常に優しかった


イジメとも言える訓練に耐え抜き、一人で魔族の軍隊と戦えるまで成長した


それを見て人類は誰もが勝利を確信した


・・・教会からは聖女、我が国からは女騎士をあてがったら一発、いや二発で堕ちるのは当然だ




ところが最近、状況がおかしくなってきた


聖女と女騎士が戦線から離脱した


なんでも体調不良だそうだ


子供でもできたのか?





そのおかげか、勇者様は勝てなくなった


勇者様は負けないので無事に生還


でも襲われている貴族の領地は魔族が支配


領地の人類は殺されるか、逃げ出すかのどちらか





勇者様は大車輪で頑張ったが限界がきたようだ


まあ、強く張った糸は切れやすい、だな





最近ではヤル気を出すためと称して『元の世界に帰るための努力』を要求してきた


戦わせたいのならば本でも魔法でもいいから現物を見せろ、というわけだ





一体何があったというのだ?!


皆は困惑した


まるであこぎな商人ではないか





でもとある貴族が家宝の魔法書を渡すとそちらを優遇、いや、他の貴族の領地が襲われていてもを完全に無視するようになった



そこで賄賂合戦が始まった




こちらは結構有名な魔法書を渡してあるのでしばらくは勇者がとどまると思っていた


ところが他のエサにつられてあっさりと勇者は逃げ出した



このままでは危うい


この地を奪われると ~交通の要所なので~、この辺一帯が魔族の支配下に置かれることになる





「勇者がいないことを魔族に悟られるな!」


そう言った私は間違っていない


いや結構イイ対応をしたと思う




ここはなんとかして盛り返さねば!


先祖代々の領地はなんとしても守り通すぞ!


心に強く誓った






<3日後>


勇者がいなくなった貴族軍は当然のことながら魔族軍に負けた


そしてあたり一面、見渡すかぎり死体が広がっていた

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