113 勇者様とハンバーガー(その23)
前話の続きです
似ているので同じ所があるかもって思われますがちょっとだけ違います
ちなみに次話で急展開します
御貴族様達におしおきだっ!
------------------------------------------------------
「異世界に召喚された時のことを思い出しみよう」
オレ(異世界酒場店主)の問いかけに対して勇者様の答えが
「なんかみんな困っていた」
だった
いきなり拉致された上に、好き勝手に勇者に祭り上げられたはずなので『混乱』や『困惑』していたはず
そこはさすが(?)日本人
人を貶すセリフを本能的に回避していた
・・・これが無自覚だっていうのだから困ったものだ
ダメなものをダメと言えない
だから過労死や自殺が止まらないんだよ
自己主張もどこかの外国人のように行き過ぎるとダメだが、まったくしない日本人にも困ったものである
ここはモーションサンプリングをした後に強制補正が必要な場面だな
カウンターから飛び出して勇者様の隣に座った
・・・飛び出したは比喩だからな?きちんと歩いてカウンターを出たよ?
勇者様の肩に手を回してみた
この状況を簡単に説明すると『昭和の時代の不良のカツアゲ』 ←オレの得意技
一次的接触をしているだけなのに、なぜだか馴れ馴れしさが倍増するという特殊効果が発動する
どこかのカードのモンスターをも超える凄まじい効果
嫌がらせにしか使われないという悲しいテンプレでもある
ガシッと相手を拘束して耳元で囁くようにゆっくりと喋ると効果が倍増したりする
もちろんオレも使うぜ
「それは営利誘拐と、拉致監禁と、殺人教唆だって判ってる?」
ニッコリ笑いながら低音のバスを利かせつつ、ゆっくりと囁いてみた
おまけにどこかの小説の男役のようにキザって、キザって、キザってみた
男相手に落としにかかってどうするんだ、ってツッコミが入りそうだけどしょうがない
師匠がそうなんだもの
何でも『リリンが産んだ文化の極みだよ』と感動するあのお人
男にしか反応しない特殊体質
・・・人類の救世主がこれでいいのか?と作った人達にマジで問いたい
でもそのおかげ(?)か効果覿面
勇者様が一発で落ちた
さすが師匠
薄い本で世の中の貴腐人や腐女子の大半を虜にするだけのことはある
アニメでも1話しか出ていないのに最初っから出ていたヒロインの人気を食いまくったからな
それじゃあ次行ってみよう
魔物の大軍が攻めてきたからって勇者パーティ(笑)に出動がかかる
結構傷つきながら勝つわけよ
そうして近くの町まで必死こいてたどり着く
そうしたら町が平和で皆が笑っている
面倒事を人に押し付けて自分達は安全な所でノウノウと暮らしている
これがモーションサンプリング、ではなく勇者様から聞きだした現実
『勇者様おかえりなさい』
やら
『ありがとうございます』
って頭さげて感謝されてるわりには誰も賃金を払っていなかった件について言ってみた
「給料未払いと深夜にも及ぶ労働による労働基準法違反、児童虐待、未成年監督義務違反、おまけに殺人教唆、ついでに魔物を大量に殺しているので動物愛護法違反教唆、ついでに逆召喚できないのに帰れるとウソをついて働かせたことに対する詐欺罪」
思いつくだけの罪を羅列してみた
・・・あれ?異世界召喚ひどくね?
『なろう小説』はDQN製造の虎の穴か?!




