第27話:ウツロイ
★前回のあらすじ
どうすれば。
「明日から冬休みに入るが、長期休みだからってあんまハメを外しすぎるなよ。」
「起立、礼。」
「なあなあ休みどこ行く?」
「俺、部活の合宿あんだよなぁ。」
「マジかよ。」
「ねぇ、こことか良くない?」
「へぇ、いいじゃん。」
「花梨旅行行くんだー、いいなぁ、私もぱあっと遊びたい!」
「由奈と真尋は部活の遠征だっけ?」
「うん。」
「……。」
「諸星君。」
「空木。」
「どうしたの?帰らないの?」
「あ、いや……。」
「……海晴さん、結局休み明けから一度も来てないね。」
「……あぁ。」
「……海晴さんと何かあったの?」
「………。何かあったって言ったらまぁあったんだけどさ。」
『こいつめっちゃ束縛強いから。』
『え?マジ?んじゃあ、流石に懲りて反省したのかね。』
『うわ、マジか。あのなこいつさ中学の頃、俺とか仲良かった友達とかストーカーしてたんだよ。』
……きっと海晴の今の態度はあの話が関係しているとは思うんだけど…。
だからって聞き出そうとしても門前払いされて八方塞がりだし、マジでどうすればいいんだよ…。
「……言ってくれなきゃ、なんもわかんねぇのにな。」
「何が?」
「い、いや、こっちの話。」
「ふーん。でも残念だね。」
「残念?」
「だって明日はクリスマスイブだし、明後日はクリスマスでしょ?せっかく恋人になってからの初のクリスマスイベントだし、一緒に過ごしたかったんじゃない?」
「……あ。」
「え、まさか気づいてなかったの?」
「あぁ、いや。海晴のことが気になって正直それどころじゃなかったっていうか。」
そっかクリスマス…そうだよな。
恋人同士なんだし、聖なる夜を二人で……。
って今はそんな雰囲気じゃないよな。
うーん。
……海晴が何かに悩んでるって言うなら力になってやりたいし、傍にいてやりたい。
けど…。
多分、海晴はその何かに踏み込んで欲しくないんだ。
他でもない俺自身に。
「……はぁ。そんな顔するくらいならダメ元で一回誘ってみたら?」
「…おっ、おう。それもそうだよな。」
『なぁ、海晴。もし良かったら明日のイブ一緒に過ごさないか?』
俺がメッセージを送ると、すぐに既読がつくが、中々返信は返ってこない。
「……すぐに返信があるとは限らないしさ、取り敢えず帰ろうよ。燐君のこと待たせちゃってるし。」
「お、おう。」
"ピコーン"
「あ。」
通知音がして慌てて俺はアプリを開く…が。
『ごめんね。あんまり調子が優れなくて。』
「なんて?」
「……あんまり体調が良くないみたいで、会うのは無理みたいだ。」
「へぇ。」
『いいって、気にすんな。最近ますます寒くなってきたし、あったかくして寝ろよ!』
……いいんだろうか。
ずっとこのまま壁の向こうで待っていていいんだろうか。
時間が解決してくれる?でもそれって本当に良い解決なのか?
……あいつなら。
雲山なら、今の態度の理由について何か知ってるんだろうか。
…いやいや、ダメダメ。そんなの一番やっちゃいけないことだ。
そんなことしたら海晴からの信頼も何もあったもんじゃないし、そもそも雲山が了承して話すわけがない。
ちゃんと直接、海晴の口から聞かないと。
「あ、燐君。ごめんお待たせ、待った?」
「いや、オレも今来たところだ。」
「………。」
「……蒼也。」
「え?あ……。」
「……帰るぞ。」
「あ、あぁ。」
「……ねぇ、燐君、アレ、聞かなくていいの?」
「何がだ。」
「諸星君だよ。明らかに悩んでるじゃん。」
「海晴のことだろう?」
「あぁ…そこは知ってるのね。」
「というかそこまでわかってるのに、アドバイスとか、相談とか…何か言ってあげないの?」
「必要ない。」
「んなばっさりと…。」
「蒼也は。」
「ん?」
「助けが必要ならば自分から申し出る。」
「だから、こちらから手助けを申し出る必要はない。」
「それに。」
「今の状態を心配に思う空木の気持ちはしかと蒼也に伝わっている。」
「アイツにとってそれは十二分に救いになっている筈だ。」
「……さいですか。」
「空木、少し顔が赤いようだが風邪か?最近寒波が厳しいからな、身体は温かくした方がいい。そういえば余分にカイロを持っていたんだ。ほら。」
「あーもうっ、そういうところだよね!でもカイロはもらう!ありがとうっ。」
「あぁ。」
「……はぁ、諸星君!」
「お、おう…。」
「明日の13時僕の家に集合ね!」
「僕の家って…正確には雲山の家じゃねーか。」
「どっちでもいいの。それより返事は?」
「強制かよ…。まぁ別にいいけどよ、何すんだ?」
「そんなの決まってるでしょ。」
「クリスマス会だよ。」
ープロフィール②ー
海晴優衣
一人称:私
呼称:あなた
男子→苗字+くん
女子→苗字+さん
※仲が良くなると名前+ちゃん
学年クラス:扇ヶ丘学園1年2組
誕生日:6月12日
血液型:O型
身長:154cm
部活:手芸部
趣味:手芸
得意な事:手芸・単純作業
苦手な事:運動全般
服の趣味:ガーリー系
家族構成:母(外資系コンサル)
好みのタイプ:愛情深い人
好きな食べ物:プリン
苦手な食べ物:骨の多い食べ物
得意科目:家庭科
苦手科目:英語
選択教科:音楽
照れ屋でやや引っ込み思案な女の子。クラスでは特定の人物と良く一緒におり、あまり広い付き合いをするタイプではない。
一見ふわふわとした雰囲気と可愛らしい見た目をしているが、結構気が強く頑固。
好きなものに対して一途だが、時にはそれが行き過ぎることも。
琴葉とは中学校からの仲だが、現在は別々の高校に通っている。
諸星が好き。




