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今日から俺は君のカノジョ  作者: もち大福


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第24話:カスミソウ

★前回のあらすじ

初めの出会い。

「え、雲山さんって私と同じ1年生なの?」


「はい、そうですよぉ〜。」


「そうなんだ。私てっきり先輩かと思っちゃった。」


「ふふ、ピカピカの中学1年生ですよぉ〜。ちなみにクラスはA組ですぅ〜。」


「うぇ!?A組ってことは入試試験上位ってことだよね。」


言っちゃ何だけど…見えないな…。


「わかりますぅ〜、見えないですよねぇ〜。でも人は見かけによらないものですよぉ〜?」


「なっ!?なんで!?」


「顔に描いてましたからぁ〜。」


「……私って、そんなにわかりやすい?」


「そうですねぇ〜、大分わかりやすいですねぇ〜。」


「うぅ…なんかショック…。」


「海晴さんは?」


「え?」


「クラスですよぉ〜、クラス。」


「あ、あぁ、クラスね。私はC組。」


「へぇ〜、なら今度遊びに行きますねぇ〜。」


「来るの!?」


「はい。海晴さん、面白いですしぃ〜。」


「そう、かな…。」


「そうですよぉ〜。あ、せっかく仲良くなれたんですしぃ〜今度から優衣ちって呼んでいいですかぁ〜?」


「ゆ、優衣ち?いや…それはちょっと…。」


「よろしくお願いしますねぇ〜、優衣ち。」


聞いてないし…。


雲山さんは私の反応なんて気にせず、のんきにまた写真撮影へと移る。


本当マイペースというか‥自由人というか…。


「えっと…雲山さん。」


「琴葉。」


「……?」


「せっかくですからぁ〜、優衣ちも下の名前で呼んでくださ〜い。」


「えぇ……。」


もうこれは気にするだけ負けな気がする。


何か言っても聞く耳なんて持たないだろうし。


諦めちゃった方が早い、か。


「えっとじゃあ、琴葉ちゃん。」


「は〜い。」


「さっきから写真に撮ってる花…ここに咲いてる花って何の花なの?」


「これはですねぇ〜カスミソウっていう花なんですよぉ〜。」


「カスミソウ?」


「5月頃に咲く花でしてぇ〜…花言葉は」


「永遠の愛。」


「永遠の、愛…。」


「まぁこれは英語圏での意味でぇ〜、日本では感謝とか幸福とかが馴染み深いですねぇ〜。」


「……。」


「優衣ち?」


「……。」


「…ねぇ、優衣ち。」


「優衣ちの好きなものは何ですか?」


「好きな…もの。」


『おかあさんだいすき!』


『えぇ、私も優衣のこと大好きよ。』


『おいおい、俺だけ仲間外れか?優衣、お父さんはどうなんだ?』


『えー。』


『えーってなんだ!?お父さん傷つくぞ!?』


『あはは!おとうさんのこともだいすきだよ!』


『全くびっくりしちゃうだろ?…はは、お父さんも優衣のこと大好きだぞ。』


「……私の、好きな、ものは…。」


「……私はですね、写真を撮るのが好きなんです。」


「写真?」


「えぇ。」


「綺麗な景色も、誰かの笑顔も、ずっと目に収められるものじゃないけれど。」


「写真に撮ってしまえば、思い出だけじゃない。」


「目に見えるカタチで、ちゃんと残るじゃないですか。」


「…残る。」


「はい。」


「まぁ、本当は将来も写真に関係したお仕事がしたいんですけど…残念ながらそれは無理そうですねぇ〜。」


「優衣ちは将来の夢とかあるんですかぁ〜?」


「将来……。」


『あら、優衣はとってもお裁縫が上手ね。』


『お、本当だな。お父さんなんかよりずっと上手じゃないか!』


『ほんと!あのね!ゆいね、おっきくなったらかわいいおようふくをいっぱいつくって、いろんなひとにきてもらいたいの!』


『じゃあ優衣は将来デザイナーさんになるのかしら。』


『うん!わたしでざいなぁさんになる!』


『楽しみだな。』


『ふふ、頑張りなさい、優衣。お母さん応援してるから。』


「……デザイナー。」


「デザイナーですかぁ〜、いいですねぇ〜、かっこいいですねぇ〜。」


「……。」


「……ねぇ、琴葉ちゃんはさ。」


「はい?」


「永遠の愛って、あると思う…?」


「ん〜、あってほしいですねぇ〜。」


「その方がロマンチックですしぃ〜。」


「そう。」


「優衣ちは、どうなんですか?」


「私は……。」


『ゆい、おかあさんとおとうさんとずっとずーっといっしょにいる!』


『あらあら。』


『じゃあ約束だな。』


『うん!ゆびきりりげんまんうそついたらはりせんぼんのーます。ゆびきった!』


「……私もあって欲しいなって、思ってる。」


「なら、頑張らないといけませんねぇ〜。」


「頑張る?」


「好きを手に入れるのも、夢を叶えるのも、誰かとずっと一緒にいるのも、自分から動かなきゃ始まらないじゃないですかぁ〜。」


「だからまずは待ってるだけじゃなくて、自分が頑張らないと。」


「頑張る…頑張ったら…叶うかな。」


「約束も、夢も、好きも。」


「勿論ですよぉ〜。努力は人を裏切りませんからぁ〜。」


「…そっか。」


そうだったんだ。


私は足りなかったんだ。


だからお父さんもお母さんも約束を守ってくれなかった。


だからずっと一緒にいられなかった。


私の頑張りが足りなかったから。









……なら、もっと頑張ろう。


頑張って頑張って頑張って頑張って頑張って頑張って頑張って頑張って頑張って頑張って頑張って頑張って頑張って頑張って



そしたらもう……


「琴葉ちゃん。」


「はい?」


「私、頑張るよ。」


「いっぱいいっぱい頑張るから。」


「応援…してね?」


「はい!バッチリ応援しちゃいますよぉ〜。」


……その言葉、忘れないからね。


約束だよ。琴葉ちゃん。

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