↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
今日から俺は君のカノジョ  作者: もち大福


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
2/35

第2話:ジョシセイフク

★前回のあらすじ

彼女ができて、カノジョになりました。

第2話

人生というものには挫折と後悔がつきものだ。


しかし、それら出来事から学びを得て、人は成長するのだ。


ところで神様。


「わぁ!イイ感じ!やっぱり紺が似合うと思ったんだ。」


この出来事から俺は一体何を学べばいいのでしょうか?


「赤のチェックとも迷ったけど、髪が少し明るめだから、逆に落ち着いた色のほうがコントラストが映えるね!」


なぁ、教えてくれ。


「カーディガンはライトベージュだから、変に髪色だけが明るくならずに、全体にメリハリが生まれてるし。」


「すごくかわいいよ!諸星くん!」



何故、俺は女子制服を着させられているんだ? 










ーー数分前。

 

キーンコーンカーンコーン キーンコーンカーンコーン


「あ、もう17時なんだ…。今日は部活もないし、残ってるのがバレたら先生に怒られちゃう。」


外はまだまだ明るく、部活動生の活気溢れる声が、グラウンドに響き渡っているが、その熱気のなかに俺たちはいない。


部外者は早々に立ち去るべきだろう。


「なら早いとこ帰らないとな。海晴、家どっち?送ってくよ。」


彼氏…もといカノジョとして、彼女の身の安全保障は義務だからな。


「あ、ありがとう。でも、その…。」


「もしかして、何か用事でもあった?それか迎えが来るとか?」


「ううん。そうじゃなくて。」


「諸星くんにお願いがあって。」


「お願い?」


「うん。いい、かな?」


…正直に言ってさっきの今だ。


またトンデモナイ変化球を投球される恐れはなきにしもあらず。


しかしだ。


「勿論。俺にできることなら。」


可愛いは正義。愛する彼女の頼みを断るなど、漢どころか人の風上にも置けぬ所業だ。


故に俺は打席に立つ。


そして一発逆転サヨナラホームランを決めるのだ。













そう思っていた時期が俺にもありました。





「あの…海晴さん、正直勢いのまま着てしまいましたが、これは一体?」


「え?女子制服?」


「さいですか。」


「後は首元だね。やっぱりリボンタイの方がいいよね。先はちょっと長めにして…。ごめんね諸星くん。少しの間動かないでいてね。」


「あ、はい。」


そう言って彼女は俺の首元にリボンを…って、近い近い近い近い!


ヤバい、緊張する。


に、臭いとか大丈夫だよな?鼻息とかかかったらどうしたら…はっ!?息を止めればいいのでは?


「…これでよし!…って、諸星くん大丈夫!?顔真っ青だよ!?」


「我が生涯に一片の悔いなし。」


「諸星くん?諸星くん!」


「…はっ!俺は一体何を…?」


「え、えっと…ホントに大丈夫?カーディガンはやっぱりこの時期だと暑かったよね。」


「いや、大丈夫。もう全然大丈夫だから。」


バッターはノックアウトされかけたが。


「そう?ならいいけど。」


「そ、それよりこの後はどうすんの?写真でも撮る?」


「それはもう撮ったから大丈夫!」


あ、いつの間に。


「なら、見回りの先生が来る前に、早く着替えちゃわないとな。」


「え?何言ってるの?このまま帰るんだよ?」


「Really?」


「あの、外、人、たくさん、OK?」


「?OK。というかなんでカタコト?」


「いやそこは今いいから!…え?俺、この格好で公衆の面前にでるの?マジで?」


「嫌?」


イヤです。


「やっぱりダメ、かな?」


ムリです。


「かわいい、のにな…。」


恥ずかしいです。


「頑張って作ったんだけど…無理強いは良くないもんね。」 


…え?


「ちょっ、ちょっと待って?作った、って…もしかしてこれ、海晴の手作り?」


「う、うん。そうだよ?」


「……。…早いとこ帰ろうぜ、海晴。」


「え?でも着替えは?」


「そんなもんいらねーよ。それとも海晴は俺と帰るのいや?」


「い、いやじゃないよ!待ってね、カバンとってくる!」


…皆まで言うな。仕方ないだろう。手作りだぞ!手作り!


想い人の好意を無碍にできる男なんてどこにいる!?


これは、ほら、あれだ。彼女がくれる手編みのセーターやマフラーの制服verとでも思えば…うん。


…それに。


『…頑張ったのにな。』


『やめないよ。好きだから。』


「……。」


「お待たせ!…どうかしたの?」


「いや。なんでもないよ。それじゃあ行こっか。」


「うん!」


前途多難のカノジョ生活1日目。


俺はきっと、何度だって学び直す。


海晴 優衣が好きであると。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。