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「十二撃目。」準備

短いです、申し訳ない

「依頼が無い…?」


「ハ、ハイ、現在ミラルから王都以外の護送任務はありません、」


不機嫌な声色にビビられた、少々へこみながら今後どうするかを思案する、


一つ、依頼が出るまで町でゆっくりする


二つ、1人で旅に出る、


最終この二つに絞られたがどちらを選ぶべきか、


『1人で旅に出ることをオススメするかな。今は何より急ぐべきだと思うね。向こうは僕らを追って来ているわけだし。』

『そういえば向こうには魔力探知があるんだっけか』

『それについては大丈夫だと思うよ。魔力探知は結構難しく。繊細な技術だからね。王都以外では展開されてないんじゃ無いかな?。』

『そうなのか?』

『うん。人間が1人で広げられる探知範囲はせいぜい100mぐらいだし。多分魔法陣や魔道具を使っても王都を一つ探知範囲にするのは至難の技だと思う。』


それを聞いて安心する、四六時中敵に追われ続けるのも気分的にしんどいからな


とにもかくにも、これで選択の幅は広がった、逆に言えば余計にわからなくなってしまった、


眉間に指を当てて思案する、1人旅は何れいつかはしなければならないことになるだろうし、

『きみのお友達が帰るまではここに居て。それまでに依頼が見つかったら依頼を受ける。なかったら1人で旅をするでいいんじゃねーの?。』

…そうだな、そうしよう、それが1番かな

『まあ1人旅するんだったら地図とか最低限必要な物もあるし今の内に買いに行ったら?。』


そういえばまだこの世界の地図持ってないんだよな


ギルドを出て当初の予定とは少し違うが買い物に向かった、






ギルドから商業地区はそこまで距離はなかった、普通に雑貨屋みたいな所で地図を買おうとしたが、大量の地図があった、どうもここ周辺の地図らしく、細かい所まで書いてるが記載されてる地域が限定されたものから大雑把だが広い範囲の地図もあった、

『地図を作ることを生業にする探索者っていう職業があるからね。』


その中でも1番範囲の広い大陸地図とセンシュルツ王国領地図を購入

他にもいろんな所から食料、水を購入する、テントなどは能力で創り出せるからかなり荷物を減らすことが出来た、






買い物を終え宿に帰宅する頃には夕方になって居た、先に食事を取るとアイル達と出くわし一緒に食事を取った、

…まあアイスが横に来て引っ付こうとしては恥じらって諦めるを繰り返していたのは微笑ましかったが、






夜になったが空には綺麗な満月が浮かび、月明かりでまだ目が効く、大陸地図を取り出し今後について思案する


大陸地図には北に山脈を挟んでガルマディアス帝国、南東に大森林、北東に平原、南に山脈に囲まれた砂漠アラジア地帯、西は海になってあり港町があるようだ、


『1番近い国はガルマディアスか』


『ガルマディアスは今センシュルツと停戦。冷戦っていってもいいかもね。だから山脈を渡っての移動は難しいね。それに山脈には恐ろしく強いドラゴンが群れで生息している。ってか停戦の理由がドラゴンが縄張りを広げたことで双方に甚大な被害が出た上にドラゴンの縄張りが丁度二国の間を取ってしまったから戦争しようにも出来なくなったんだぜ。』


なるほど、よく知っているな


『水晶の中でずっと見てたんだよ暇だからね。』


『と、すると西の港町はどうだ?船で国外逃亡する感じで』


『港町は現在海を跨いだ南の大陸の獣人国家トルマークとしか船を出してないね。しかも最近両国の関係は悪化していて海上の小さな離島の上でしか貿易してないみたいだし。それ以外はガルマディアスとはとっくの昔に国交を切ってるから船は出せないし。それ以外の船は未開の西の海に冒険しにいく船しか出てない。現実的じゃないね。』


『南のアラジアは?』


『過酷な砂漠の環境。さらに砂漠の二つの民が戦争しているからオススメ出来ないね。』


『…じゃあ東か』


『南東の平原はガルマディアスに行くはずの戦力が平原の先にある軍事国家セイムに向かってる状態だから平原は戦争地帯。大森林は人が全く立ち入らないレベルの危険地帯だぜ。』


「…八方塞がりじゃねえか」


思わず声が漏れる、だいたいこの国は戦争し過ぎだろ、何処からそんな国力が出て来るのやら、


『国土だけは馬鹿でかい国だからね。その分資源も人頭も集まるもんさ。それに奴隷もある。なんとでもなるんだよ』


奴隷…ねぇ

あまり気分のいいもんじゃないな


それにしてもどうしようか、他国に逃げるのが一先ず目的としてガルマディアス帝国はなくなった、海を渡るのは非現実的としてやはり大森林経由でセイムに行くのがベストか?


考えを巡らしているとドアをコンコンとノックする音がした


「誰だ?」


「私だ、ミリヤだ」


意外な人物だな。ゼノアかアイスと思ったんだが


「入って、どうぞ」

「ああ、すまない、ここでいい」

「?」


なんだ?


「単刀直入に言う、私と戦ってくれ」






宿の裏手には井戸と広場がある、宿の所有物ではなくただの空き地だ、今は魔法具である程度明るくなっている、

そこに俺とミリヤが武器を構えて対峙している、といっても俺は徒手空拳なんだが、

ミリヤは自分の武器を模した鋭く長い木剣を持っている


「済まないな、いきなり」


「いや、かまわない、」


いきなり戦ってくれと言われた時は驚いたが言ってしまえば組手をしてくれというわけだ、


「うだうだいっても仕方ない、始めようか」


「ああ、そうしよう」


ミリヤは剣を右手で持ち真っ直ぐこっちに剣先を向ける、対して俺は体を左手が前に出るように構える、


先に動いたのはミリヤ、といってもリーチの関係からこちらが先に仕掛けるのは難しい、

驚きの速さで打ち出された突きを難なく右に避ける、そして攻撃に転じようとした時、

避けたはずの剣が今度は横薙ぎに襲いかかる、咄嗟にガードしながら後ろに回避したが、腕にかすった


かすった腕がじんじんと痛む、ミリヤの顔はよく見ると口角が軽く上がっている、


…舐めやがって


それにしても何故突きの動作から横薙ぎに剣を振るという無理矢理な動作をしてあそこまでの威力が出るのか、異世界パワーか?

…いや、よく観察しよう、何か理由があるはずだ、


更に襲いかかる高速の突き、それをバックステップで避け続ける、が、長くは続かない、すぐに後ろが木になり後がなくなり冷や汗が流れる

再度放たれる突き、それを苦し紛れに“また”右に避ける、

案の定襲いかかる横薙ぎ、それを拳で弾く、ミリヤは面食らったような顔をし反撃を恐れてか軽く後ろに下がった、


拳が痛い、軽く痣になってるかもしれないしこの回避はもう使えないな、

それを察知してか、ミリヤは余裕の態度で、しかし手は抜かずしっかりと勝ちを収めに来る、



だがしかし、もう勝ちは見えた



ミリヤの突きがまた左半身を狙う、それを右前方に踏み込む形で回避するこれでミリヤと接近するがこちらの射程範囲には入っていない上にミリヤの剣の射程範囲にはいってしまった、後戻りはできないがしかし、


ミリヤの懐に入ると同時に突き出した木剣を掴み後ろに投げ捨てた



ミリヤの攻撃をずっと右に躱していたがこれは向こうがこっちの左半身を狙うことによってずっと誘導されていた

その結果避ける方向がわかると次の動作が円滑に行えるようになる、それであの横薙ぎの攻撃に威力が出たわけだ、

しかし突きが来る場所があらかじめ分かっていればなんてことない、掴んで投げ捨てることくらい簡単な事だ、

…まあ本当の剣でやってると手が血まみれになるのだが、



後ろで俺の腕力とミリヤの突きの速さが合わさった木剣が木に突き刺さっている、


ミリヤにとどめを刺すべく拳を振るおうとした時、


「……」


首に冷たい物が押し当てられる、ナイフだ、


「……」


「……」


「…まいった」


拳を下げる、ミリヤも同時にナイフを仕舞う、


負けてしまったか、







「卑怯だなんて言わないでくれよ」


「ああ、本当の戦闘ではそんな物言ってられないからな」


「そう言って貰えると助かる」


木から木剣を引き抜きながらミリヤは言う

「すまないな、こんな時間に」


「いや、いい経験になった、ありがとう」


「そう言って貰えると助かる、どうやらあの戦法は子供騙しにしかならん事が分かったしな、先に体を拭いておいてくれ」


十分脅威だったんだがな、あれ、

少なくとも初手であれをやられると俺程度は瞬殺出来るだろう、


「…そうだな」


すぐにミリヤが身体を拭けるように先にさっさと体を手拭いで拭う


しかしこの戦いでは実戦経験の差を痛感させられた、特に獲物を持ってる人間とは特に気を付けねばならないようだ、


一つの教訓を胸に俺は宿に向かい、寝台に倒れた



ジョジョのソシャゲ面白いですよね

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