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ちょっぴりサスペンス劇場

《 お題 》

『友達』と『涙』を使って140字SSを書きましょう!



【残された手紙】


馴染みの店の限定メニューを食べに行こうと誘い文句が綴られた手紙を残して行方不明の友達を思い、彼女は涙にくれていた。

それが変わり果てた友達と再会する事になるなんて。


通夜の席で泣き濡れる彼女を支え僕はじっと辺りを伺っていた。

僕だけが気付いたあの手紙の違和感。


犯人は必ずここにいる筈だ。





《 お題 》

〔わからないとはいわせない〕です。

〔会話文のみ禁止〕かつ〔「ベッド」の描写必須〕で書いてみましょう。


【報い】


驚愕の面持ちで目を剥いた彼女を冷たく見下ろし彼はせせら笑った。


「わからないとはいわせないよ」


白い寝乱れたシーツの上に彼女の艶やかな黒髪が広がる。

彼女の吐血した赤が混じる。

色を失っていく彼女の肌もその赤に染まっていく。


自分を裏切った女の最後の時を、彼は恍惚と憐憫とで見守っていた。





《 お題 》

『カーテンコール』をお題にして140文字SSを書いてください。



【カーテンコール】


満場の拍手と喝采に呼ばれ、彼女は舞台に戻った。

大きくしなやかな腕を広げ優雅にカーテンコールに応える彼女。

何度目かのお辞儀の時、その瞳が大きく見開かれゆっくりと崩れ落ちた。


騒然とする会場を尻目にほくそ笑む人影。


その腕に抱えていた花束から一匹の蜂が飛び立ったことにまだ誰も気付かない。



《 お題 》

「夕方の神社」で登場人物が「ケンカをする」、「メール」という単語を使ったお話を考えて下さい。



【殺人現場】


神社のお社の中でいつしか僕はうたた寝していた。


言い争う声、空気をつんざく悲鳴にぎょっと目が覚める。

僅かな板戸の隙間から境内を覗く。

白い敷石の上にぽたりぽたりと鮮血が続く。そして…。


「殺人現場に遭遇怖いすぐ来て場所は」


打ち掛けのメール画面が、開かれた板戸から差し込む茜色の陽で光る。





《 お題 》

『お休みって言いたい』を最初に使ってSSを書いてください。



【おやすみ】


「お休みって言いたいよ…」

足元に横たわりそれでも私の足首を掴んで離さない彼の、苦痛に歪んだ顔の中で未だ光を放つ双眸を覗き込んだ。

私はにこやかな笑みを浮かべて呟く。


「永遠にね」


背中に銃弾をもう三発打ち込んだ。

父と母と妹の分。


それでも、お前の殺した人数にはとても弾が足りやしない…。




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