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脳汁と記憶の美化

記憶が美化される理由は「脳汁」にある。

ドーパミンによる「興奮」が強くはたらき、強烈な印象として、記憶にも残る。


サッカーにおけるスーパープレイやスーパーゴールなどにしても、同じ原理。


「あの時、あの瞬間、あの場面で」を同時的に体感したことによる「興奮」が、そのプレーへの解像度を上げ、神格化させる。実際には、そこまで大したプレーでなくとも、それは「伝説」へと変わる。


サッカーに関していえば、明らかに過去よりも現在の方がレベルが高まっている。信じられないような身体強度と身体操作を高い再現性で繰り返す、現代のフットボーラーたち。筆者からすれば、畏敬の念でしかないわけだが、普段からサッカーを見ない連中からすれば、「それでもあの時の〇〇〇ほどの選手ではない」とか言い出したりもする。


結局のところ、脳汁の感度である。

十代の頃のそれと、今のそれとを比較した際、経験も相まって、その感度はどんどんと落ちていく。「今どきの若いやつは」というセリフも、若者と自分との感度差から来るもので、問題視するなら、自分の感度の低下の方にこそ、目を向けるべきかもしれない。

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