近所のスーパーの店員の話
近所のスーパーにひとり、不愉快な店員がいる。
常に何かにイラついており、態度も非常に悪く、特に外国人客には小さな声で文句まで言う(白人以外には必ず)。言葉が通じていないと思っているようだが、ただの馬鹿かといつも呆れる。
これが若い店員なら怒る気にもなれるが、こいつがいわゆる氷河期世代だから、怒る気も失せる(=手遅れには怒るコストをかける意味もない)。
しかも、ここに来て不潔さも目立ってきている。
制服もひとりだけシワシワで、マイルドなホームレスの匂い。ハゲ散らかった髪にもフケが目立つ。マスクの下は無精ひげ。そんなヤツに、なぜかレジ打ちまでさせる繁盛店。
不愉快なので、そいつがレジの時は、出来るだけ別の列に並ぶようにしているのだが、先頃、雨の影響でめずらしく客足も少なく、レジがそいつだけだった。前の客が外国人だったので、いつもどおりの悪態にまずイラ。そして、ぶっきらぼうに筆者の番がくる。いつも「お会計はぁ?」という気持ちの悪い口の聞き方で決済方法を確認してくるので、先に「現金で」と答えのに、どうやら耳もだいぶと悪いらしく、舌打ちしながら「お会計はぁ?」と訊いてきた(どこに舌打ちをする必要があったのかも分からない)。
若い頃なら確実にひと悶着の場面。
だが、時代も時代なので、ぐっと堪えたが、目つきもいつもどおり気持ちが悪く、しばらくイライラ。いい歳してスーパーでレジ打ちをしている自分にイライラするのは、ある程度理解できるが、それを社会のせいか何かと思っているのだとすれば、本当にどうしようもない男である。
彼がいったいどういった半生を過ごしてきたのかは分からないが、それと「お前自身の態度」とは、話がまったく別である。もともと筆者は「他責思考の人間」が死ぬほど嫌い。彼自身が実際に不遇な半生を過ごしてきたのだとしても、「この先に待ち受けている地獄」は、確実にお前のその態度によって招かれるものだぞ、と言ってやりたかった。だが、こういった「逆恨みマン」には触るだけ損。ということで、ぐっとガマンしたが、どうにもイライラしたので、こうして文章に残す。
ここまで愚かな人間を実社会で見かけるのは稀であり、地獄への片道切符を自分で握りしめているその姿には「自業自得」という言葉しか、浮かびもしない。
近年、メディアでも中高年芸人による「ルサンチマン芸」が、悪趣味にもウケけているように見えるが、これも「社会の歪み」の象徴かもしれない。本来なら、便所に流すような類いのざれ言が笑いとして面白いとされているのなら、それは視聴者も狂い始めている証拠なのだから。




