海と塩味
坑道を離れ数日後…。
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
(ザクザクザク、ザクザクザク。)
2匹が掘り進んでいると、突然穴に水が入ってきた。
(ゴボゴボ…。)
シグラは慌てて上に掘り進んだ。
(ザザー、ザザー。)
シグラ達が飛び出したのは、とある海岸だった。
「ここは?」
グルリがシグラに聞くか、首を傾げる。
「大きな湖かな…。」
シグラは海水を一口飲む。
「か、辛い!」
シグラは飛び上がる。
「湖なのに辛いの?」
シグラは口から海水を吐き出す。
「塩っ辛いよ…。」
その時、海面に魚が跳ねる。
(バシャーン!)
「こんな塩っ辛い湖に魚が居るんだ。」
シグラはあの魚を食べてみたくなった。
「あの魚獲ってくる。」
シグラは海に入って行った。
「ゴポゴポ」(魚はどこだ?)
シグラは周りを見ると、沢山の魚が泳いでいた。
「ゴポゴポゴポゴポ(前の湖より沢山の魚が居るんだ。)」
シグラは海面に顔をだし。
「グルリ入ってきなよ!」
シグラの呼び掛けに、グルリも入っていく。
「ゴポポ(すごい!)」
シグラは鰯の群れを見つけ、追いかける。
「ゴポゴポ(待てー!)」
シグラは群れから外れた鰯を咥えると、海岸まで泳いでいく。
グルリはシグラに気付き、あとを追って行った。
(ピチピチ)
「美味しいかな。」
シグラは、鰯の尻尾に噛みつく。
「辛いけど、この魚美味しいよ。」
グルリは頭に噛みつく。
「魚食べたの初めて。」
グルリは残りの部分も食べてしまった。
「あ、ごめんシグラ、全部食べちゃった。」
シグラは首を振った。
「いいよ別に。」
シグラはまた海に潜り、数分で鰯を2匹咥えて戻ってきた。
「今度は1匹づつ食べよう。」
2匹は鰯を平らげ、砂浜に寝転がる。
「シグラ、次はどこへ行く?」
グルリは横に寝返り。
「赴くままに掘るだけさ。」
数十分休憩したあと、2匹は穴を掘って、海とは反対に進むのだった。




