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天下統一?いや、まずは田植えと味噌や。~河内の弱小城主、今日も家族総出で生き残ります~  作者: 奈羅
第一章 河内の没落大名〜優先順位、野良仕事と商売。そして、時々戦〜
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登場人物紹介 杉下家、河内・堺の人々

【杉下家】


・杉下義藤(すぎしたよしふじ)

年齢:40歳

通称:源太郎(げんたろう)、殿、城主様

河内の小城の城主。

刀や槍より、筆と鍬持ってる時間の方が長い。

190オーバーの熊のような大男。

名門杉下家に生まれたのだが、生まれた頃から家名は衰退してる。

高祖父の代で近江を追われ、先祖の地・河内に土着する。

兄が二人居たが幼い頃に病死、父が戦死し、16歳で杉下家当主となった。

貧乏だが、明るい河内のおっさん。領民や家臣からも慕われてる。

また、国内最大の商業都市である堺商人にもコネがある。(杉下家がしぶとく生き残っているのは、このコネのお陰でもある)

普段は呑気なおもろい城主様だが、戦になると別人。


・真智(まち)

年齢:37歳

通称:奥方様

義藤の正室。泉州の地頭の家の出。

実家もやっぱり、戦禍に飲まれて没落してる。

割と豪快な性格で、度重なる不運も笑って吹き飛ばしている皆のオカン。料理がべらぼうにうまい。

夫との間に二男二女を儲けており、長女と次女は既に嫁いでいる。

地元でも評判の美人。

若い頃に乱取りに巻き込まれそうになった時、その辺に落ちてた木刀で男四人をまとめてぶん殴るほど、腕っぷしは強い。


・杉下義長(すぎしたよしなが)

年齢:36歳。

通称:源次郎(げんじろう)

義藤の弟。

現実主義であり、杉下家の金庫番。そろばんを弾くのは誰よりも早い。

義藤が現場派なら、義長は内政派。

杉下家が滅びないのは、この兄弟コンビの連携のおかげといっても過言ではない。


・杉下藤嗣(すぎしたふじつぐ)

年齢:16歳

通称:源太郎(げんたろう)、若殿、若様

義藤と真智の長男で、杉下家嫡男。

父に似て大柄の熊。

初陣はまだだが、畑仕事の合間に父から戦法を学び、叔父の義長から算術を学ぶ。

読者好きで所謂、今時の子。

普段は飄々とした若殿だが、槍や刀を持たせると別人。


・杉下義保(すぎしたよしやす)

年齢:14歳

通称:源五郎(げんごろう)

義藤と真智の次男で、藤嗣の弟。

母親似の優しい顔立ちだが、やはりデカい。

誰に似たのか、脳筋。とにかく脳筋。

選択肢は「斬るか殴るか」の二択しかない。

なお、本人は困っていない。


・古満(こま)

年齢:30歳

義長の正室。

摂津能勢で勢力を奮っていた古川家家臣の娘。

古川家の家督相続の争いで実家が没落。母方の縁を頼って、杉下家に嫁いできた。

小柄な女性で、夫と並ぶと『攫われてきたんか?』と思われるぐらい小柄。

料理はそこそこだが、裁縫はもはや職人レベル。


・凛(りん)

年齢:9歳

義長と古満の長女。

歳の割にはしっかりした娘。

誰に似たのか、9歳にして趣味は節約。

父と美津から算術の英才教育を受ける。


・琴(こと)

年齢:5歳

義長と古満の次女。

年相応の天真爛漫な明るい女の子。

が、鉄砲に興味を持ったり、大筒見て目を輝かせたりと、周囲の大人たちは将来にちょっと不安を覚えている。


・源九郎(げんくろう)

年齢:1歳

義長と古満の長男。

「ほんまに1歳!?」と初見で二度見するほど、大きな赤ちゃん。

また、声もデカい。城の外で野良仕事してても、聞こえてくるぐらいデカい。

攻めて来た敵すらビビって帰っていくほどの音響兵器。


【一門、家臣】


・隆(たか)

年齢:42歳

義藤と義長の姉。

夫は杉下家古参の畠野家当主。

夫との間に三男一女がいる。

ザ・河内のオカンで、義藤と義長はいまだに頭が上がらない。

義妹の真智や古満とも仲が良い。

かなりのドケチ。小袖が破けりゃ、縫え!鎧が曲がったら、叩いて直せ!

品物の目利きは百発百中、もはや異常。


・畠野房春(はたのふさはる)

年齢:45歳

通称:玄蕃(げんば)

杉下家古参の畠野家当主で義藤たちの義兄。

武功は今一つだが、情報収集能力は異常。

杉下家がしぶとく生き残っているのは、畠野家の異常な情報収集能力も、そのうちの一つである。

商人との交渉では絶対値切る。そして、口が上手いから乗せられてしまい、堺商人たちの間では『要注意人物』として警戒されてる。

しかし、何故か嫌われない不思議な人。


・桐(きり)

年齢:33歳

義藤たちの妹で杉下兄弟の末っ子。

170cm級で柔道選手のような圧のある女性。

見た目はアレだが『武家の妻』として申し分はない。

姉同様、ドケチだが、使う時は豪快に使う。


・福田義昭(ふくだよしあき)

年齢:35歳

通称:勘右衛門(かんえもん)

桐の夫。杉下譜代の福田家当主。

妻に負けず劣らずな体格。二人並ぶと「え?オリンピック選手?」な感じ。圧が強い。

『杉下家の軍師』と呼ばれ、策略をパズルのように組み立てる。

『人をおちょくるのが大好き』という変人だが、能力は本物。

桐との間に一男一女を儲けている。


・阿南(おなみ)

年齢:62歳

通称:お袋様、ババ様

義藤たち兄弟の母。

実家は河内の地頭で、杉下家とは先祖を同じくする一族。

よく喋る河内のおばはん。一人でずっと喋ってる。

夫を早くに亡くし、若くして当主となった義藤を影から支え、家政を切り盛りきてきた。

幼くして亡くした息子たちを今でも大切に思っており、命日の時は二人の好物だったおはぎを必ず添えている。

若い頃は薙刀振り回して、敵の雑兵を追いかけて回したり、鉄砲の扱いが異様に上手かったりと色々と凄い。そして、今も健在。


・杉下正義(すぎしたまさよし)

年齢:17歳 

通称:左衛門(さえもん)

義藤と義長の従弟で、杉下家の一門衆。

幼い頃に父を戦で亡くして以降、義藤に引き取られ、我が子同然に育てられる。

杉下家の血筋か、180オーバーの大男。

強面のマッチョだが、意外と裁縫などの細かい作業は得意。

『殿の為に武功を立てたい』と日々鍛錬に励んでいる。

脳筋の猪突猛進タイプ。


・伊藤清武(いとうきよたけ)

年齢:17歳

通称:虎ノ進(とらのしん)

杉下家家老の伊藤家の嫡男。

正義とは幼馴染で、兄弟のように仲が良い。

父方曽祖母が杉下家の出身で、その覚醒遺伝のせいで大柄。

爽やかな顔立ちで、物腰柔らかく、女中たちや領民の子女たちの憧れ。縁談が絶えない。

冷静沈着で、猪突猛進の正義とはいいコンビ。


・美津(みつ)

年齢:18歳

杉下家古参家臣の石橋家の三女。

真智の侍女として仕えている。正義と清武とは幼馴染。

チャキチャキ系の河内の姉ちゃん。

筋の通らない事は許さん。理詰めで相手の息の根を止めるタイプ。

義藤はじめ、男衆たちには「アイツ、女で良かった…」とコッソリ言われるほど気が強くて、腕っぷしも強い。

金勘定は徹底しており、義長からは「儂になんかあったら、美津に任せりゃええ」と言われるほど信頼されている。


【河内、堺の人々】


・遊佐家(ゆさけ)

河内の小大名。

父の代から杉下家を執拗に狙い続けている。

目的は杉下家が持つ堺商人との伝手。

しかし、毎回返り討ちに遭っている。

そろそろ諦めても良い頃である。


・戸塚家(とづかけ)

大和郡山を本拠とする戦国大名。

堺との繋がりを求め、遊佐家と手を組む。

しかし、大筒の試し撃ちに付き合わされる。

完全にとばっちり。


・松野屋(まつのや)

堺でも指折りの鉄砲商。

杉下家との付き合いは古く、互いに気心が知れている。

売れ残ったと言って杉下家へ大筒を置いていったが、実際は「杉下家実戦使用済み!」という宣伝に利用するためだった。

商売上手。


・有田屋(ありたや)

堺で火薬を扱う商人。

杉下家とは長年の付き合い。

大口注文でも相場が荒れぬよう調整してくれるなど、商人としての腕は一流。

義藤たちの母・阿南は寡婦なのに出家してない理由は実に単純。


『出家するんも、金掛かるんやで。』


実に杉下家らしい理由です。

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