026 偽りのエピローグ
本日二話投稿。
これで一応プロローグ的なのは終わりです。
ハルン村での戦いから一週間、おれは全ての【七大罪之魔装】を揃えることに成功していた。殺した人物の身に着けていたある程度レア度の高い物は、四散せずに残るようだ。
おれがこの一週間で殺した人の数は数え切れない。魔王城を壊滅させ、魔帝の宮殿を壊し、魔神の住処を斬り払い、龍王の城を崩壊させ、龍神の洞窟を崩し、獣帝と獣王の小競り合いを一刀のもとに斬り伏せ、赤王が休憩しているところを襲撃し、大魔導師の住む神殿を陥落させた。
そしておれの前には、ルフィンがいる。王都エリシュオンならもう陥落させた。今は王城の謁見の間だ。
「なあルフィン…。お前も本当はおれを殺そうとしていたのか…?」
「…誓ってそんなことはありませんでした。けど、あなたが犯した罪を私は許す事はできませんッ。」
「…過去形か、でもまあ、その答えで充分だ。」
おれはそう言って王城を後にして飛んだ。
五つの大陸全てを見渡せる高さまで上昇する。そしてある魔法の準備をする。【魔法使用時MP無消費】を失ったとはいえ、十傑のうち9人とその配下達のMPを吸収したおれのMPはえげつないことになっていた。
「ちょっと待ってよ。さすがにこれから君がやろうとしていることを黙って見てるわけにはいかないな。」
すると、横から青年の声が聞こえてきた。
「よう、久しぶりだな世界の意志さんよ。」
「まったく、君はなんてことをしたんだい。この世界を滅ぼす気かい?」
「いや、おれはこの世界を変える。そこであんたに頼みたいことがあるんだ。」
「…君がこれから何をするかにもよるな。」
「…おれはこれから、魔族の大陸以外の4つの大陸を橋がかけられる程度まで近づける。」
「……理由を聞いてもいいかな?」
「おれはこの世界に来て2週間ほどだが、おれが見たのは種族ごとの交流の少なさ、そして差別だ。おれはそれをなくしたい。それと、この世界はおれを受け入れなかった…。だけど、時代が変われば…。」
「…確かに君の全ての力を使えば不可能ではないだろう。だけど、君は力を使い果たせて長い眠りにつくことになるね。それもとてつもなく長い、ね。」
「おれが頼みたいのはそれだ。おれが力を使い果たしたあと、おれを封印してほしい。」
「…なるほどね、どこに封印すればいいのかな?」
「別にどこでもいい。が、封印はあれにしてくれ。あのヒュマス大陸の計画された都市の配置と祭壇、あれは封印装置だろ?」
「よく気づいたね。確かにあれは封印の術式が組み込まれているよ。…確かにあの規模の封印なら万が一にも破られることはないだろうね。」
「そういうことだ、おれが目覚めるまでに壊されても困るからな。」
「了解。けど僕はこれ以上この世界、いや、君にはかかわらないよ。この世界を君に紹介した責任を今回は果たすだけだ。」
「…ああ、それで構わない。封印場所だが、エルフの大陸の西端あたりで頼む。あそこが一番森が深いからな。」
「了解、それじゃ、僕の方の準備はいいよ。」
「ああ、じゃあ、これからおれを空中に投影させる。空中投影。」
『全世界の人に告ぐ。おれの名はハヤト=ソラミネ。指名手配中のXランク冒険者だ。おれはこれから大陸を動かして世界を変える。願わくば、良い方向へと世界が向かわんことを心より願う。』
「…これで宣言は終わった。魔法を行うぞ。」
「……なんていうか、君、すっかり神様みたいだね。」
「ああ、自分に不老の魔法は施したし、神みたいだな。」
「……君の称号が【煌メク剣デ終焉ヲモタラス魔皇】から【煌メク魔剣デ理ヲ変エシ皇神】に変わったみたいだよ。」
「人の身で神になったか…。人神ってところか。」
「…悲しそうな顔をするね。ぼくも、君の目覚める時はきっと世界は変わってると信じてるよ。」
「ああ、あんたとはもう2度と会わないだろうな。それじゃ、やるか。」
「…………」
「大陸移動」
「……じゃあな世界の意志。あとは任せた…ぞ。」
なんだか変に早く進めてしまいました。
次話から本編になります。今までのは、SA〇でいうプログレッシブみたいなもんです。
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