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アブソリュート・ディーライゼ  作者: 青空テツ
第二章 チート獲得編
23/50

022 最前線本陣

【七大罪之魔装・怠惰】

 世界に七つ存在する呪われし防具の一つ。大悪魔ベルフェゴールが宿っているといわれる。禍々しさを感じる強大な覇気に己の覇気が負けたとき、悪魔が司る罪の影響が体に徐々に現れてくるという。しかしその危険度の反面、防具として強力な力をもつ。【スキル統合】と呼ばれるスキルを魔装たちは持っており、自分のスキルを統合させてより強力なものへと昇華させる。そのスキルはこの防具が世から消えても消えることはない。また、戦闘時には他の防具の比ではない防御力を誇り、敵が己の実力とかけ離れて弱い場合は覇気だけで倒すこともできる。



「……悪魔が宿りし防具、ね。確かに曰くつきだな。けど、確かに【スキル統合】は有り難いかな。」


 宿へ帰ったおれは早速【七大罪之魔装】を完全解析してみた。いや、もう完全解析じゃないな。【スキル統合】によっておれのスキルはこう変化した。




【魔煌剣】

 【絶剣】、【秘剣】、【全属性剣】を統合して創られたスキル。全ての属性の力を自在に使いこなし、あらゆる技を生み出すことができる。また、全てのステータスが大幅に補正される。ユニークスキル。



【万物理解】

 この世のあらゆる森羅万象を知ることができるスキル。【完全解析】と【異世界言語完全習得】を統合して創られたスキル。ユニークスキル。



【創造魔法】

 【想像魔法】と【魔法使用時MP無消費】を統合して創られたスキル。あらゆる属性の魔法を自由自在に代償無しで行使できる。ユニークスキル。



 後から聞いた話だが、ユニークスキルってのは唯一無二という意味だけではなく、強力無比で封印されるべき力のことも言うらしい。つまり、おれは封印されるべき力を三つも持っていることになる。

 …改めて自分のチートさを痛感した。





















 さて、朝7時と言ったところか。そろそろ王都を出ることにしよう。ルフィンとはハルン村で会えるだろう。

 目的地は東の戦場の最前線。先に軍の陣へ行っておくか。





















 

 

 

 


 現在時刻は午前8時半前、といったところだろうか。時速3000㎞は伊達じゃないな。自分でいうのも何だが人の限界を超えてるような気がする。この速度は全力ではあるが長距離の移動を考慮したうえでの全力だ。戦闘における瞬間最高速度は時速3000㎞の比じゃないレベルで上がるだろう。まったく、自分の化け物具合はどうすればいいんだろう。


 さて、王国とイースト国連合の軍の陣営に来たんだが…広い。陣だけで小規模な都市ぐらいはありそうだ。人数にして30万人ほどだろうか。

 一際大きなテントに結界が張ってあるのを見つけた。あれが将軍のいるところなのだろう。さて、挨拶でもいくかな。


「失礼します。大将軍殿との面会をお願いしたいんですが。」


「貴様、何者だ。ここは貴様のような坊主がくるような場所では…ッ!?」


 もう外見による侮蔑は飽きた。のでさっさとギルドカードを見張りの兵に見せつけて通してもらうことにする。


「し、失礼しました!よもやあなたがかの【剣皇】様だとは思いもよりませんでした。ど、どうぞお通り下さい。」


「ああ、ありがとう。」


 うっはー、中にはいると分かるけど、このテント広いなあ。一軒家ぐらいはあるんじゃないだろうか。

 

「ようこそ我がアルセウス国軍本陣へ。私は今回の戦争の指揮を執る、グレン・モルダンだ。グレン将軍とでも呼んでくれ。」


 なるほど、さすがに魔眼持ちの王様が選んだ将軍だ。礼儀正しく厳然とした印象だ。部下にも自分にも厳しいタイプだろう。


「どうも。臨時特別将軍の空峰迅人と言う。好きに呼んでくれ。」


「うむ、それではハヤト殿。万が一に備えてここは陣が展開させられているが、開戦まではまだ余裕がある。緊急事態が起こった場合と、開戦まで二日と予測がたった場合にはハルン村へと使者を使わす手筈になっている。今回の戦い、よろしく頼むぞ。」


「了解した。それで、おれはもうハルン村へ行っていいか?」


「ああ。それと、これから一週間後にはルフィン王女が到着し、全兵集会が催される予定だ。その際に君のことを紹介しておく必要がある。だから一週間後の正午、王女と共にもう一度ここへ来てくれ。」


「分かった。それでは、失礼する。」


 随分短い面会だったが、こんなもんでいいだろう。必要最低限のことを打ち合わせしとけばなんとかなる。向こうはおれの実力を信頼してくれてるのだろう、おれの戦い方について一切聞かれなかった。


 しっかし、軍旗で分かるんだが、東国軍うるさいなあ…。王国軍は流石と言うべきか規律が緩んでいるような様子は全く見られない。けど東国軍はその限りではないようだ。王国軍のテントからある程度離れてくると一気に騒がしくなった。どこの国でもやっぱり軍律に歪みはあるもんなのかなあ。


 さて、ハルン村へ行くかな。

 目指せ日間ランキング入り(^_^;)

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