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アブソリュート・ディーライゼ  作者: 青空テツ
第二章 チート獲得編
17/50

016 王都招集と破壊の使徒

 初感想いただきました!ありがとうございます(^^♪

「\(◎o◎)/!」


「ど、どうしたんですかソラミネ君…?」


「………ああ、いや、急に話しかけられて顔が変わるぐらいビックリしただけだ。」


「…なんかすいません。」


「いや、いい。それで何か用か?」


「いえ、たまたま見かけたらため息をついていたものですから。」


「ああ、それな。どうにも高級宿の食事が口に合わなくてな。物足りないんだよ」


「あー、なるほど。冒険者はエネルギー使いますからねえ。この宿を利用しているお客さんは商人や貴族がほとんどですよ。」


「やっぱりかあ…。え、何でルフィンはここにいるの?」


「それは私もここを利用してるからですよ。」


「……ルフィンってもしかして貴族とかなの?」


「…あ、いえ。ちちち違いますよ!?何の役目も背負ってない民間人ですよ!あ、私用事があるので失礼します!!」


「あ」


 

 ……行ってしまった。しかし、分かり易すぎるな。貴族かどうかは分からないけど位の高い身分であることは間違いないだろう。次はお嬢様、とか言っておちょくってみよう。


 さて、食事も済ませた事だし寝る…前に少し【想像魔法】について研究してみようと思う。どこまで細かいことができるのか、または大規模なことができるのか検証する必要がある。

 大規模な実験は明日依頼を受けるときに検証するとして、細かい実験をしてみようと思う。

 そうだな、とりあえず光源でも作り出してみるかな。灯り代わりに代用できるようなものだ。


 



 部屋に戻り、早速やってみる。





 …できた。詠唱はいらないらしい。光の強さも調節できる。物を見るのに困らない程度の明るさにしよう。

 さて、もう少し実験してみようか。











 

 ふむ、時間にして0時というところか。そろそろやめておこう。ライター並の細かい火も出すことができたし、超圧縮された風の玉みたいなのも作る事ができた。ただ圧縮された風の威力が強すぎて部屋の壁を削ってしまい、それを修復するということも【想像魔法】は可能だった。試しに腕に軽く切り傷をつけてみて、それの回復も可能だった。

 大威力のモノや蘇生みたいな実験は明日の依頼で試すので、寝る。












 


 翌日、夜が明けてギルドへ向かうと、また支部長室に呼び出された。目の前には見飽きてきたルシウス支部長殿の顔がある。


「…何の用だよ。おれは技の実験をしたいんだよ。」


「…まあ、そういうな。お前にはとりあえずやってもらわなければならん事が二つある。」


「…なんだ。しかも、やってもらうとはどういう事だ?ギルドは強制的に依頼を受注させることはできんだろう。」


「まあ聞けや。お前がこの前討伐した≪リヴァイアサン≫だがな、あれは≪エドマンド海峡≫の覇者だったわけだ。」


「ああ、それがどうした。」


「その圧倒的覇者がいなくなったことを敏感に察知する魔物が大勢いてな、パワーバランスが崩れた≪エドマンド海峡≫は今…大荒れなんだよ。」


「……なるほどな。そいつらの鎮静をしろってことか。確かにおれが≪リヴァイアサン≫を倒したせいかもしれん。その問題は解決してこよう。」


「ああ、一応依頼の扱いだから後でカウンターで受注してくれ。」


「分かった。それでもう一つはなんだ?」


「…この前のゴブリン大発生の原因が分かった。」


「…仕事が早いな。流石だ。それで、原因はなんだったんだ?」











「…獣帝による≪ヒュマス大陸≫攻略のためだ。」








「……なんだと?獣帝と言えば世界屈指の実力者で亜人の大陸の二分の一を治めているはずだ。確か亜人の大陸は≪ヒュマス大陸≫の東隣…。国交があるはずだが?」


「国交があるのは獣帝ではなく獣王だ。しかし最近、獣帝が勢力範囲を拡大したらしく獣王との交易ルートを閉ざされてしまった。さらにその交易ルートを利用して≪ヒュマス大陸≫へと攻め込んできたってわけだ。今は東の≪イースト国≫と中央の≪アルセウス国≫が対処している。」


「…イマイチ話がつかめんな。それがおれがやらねばならん事にどう直結する?それに、ここは人族最北端の街だから、亜人族の侵攻なんぞ大して影響ないだろ。」


「お前にはな、これから中央≪アルセウス国≫の首都、≪王都エリシュオン≫に向かってもらう。もちろん≪エドマンド海峡≫を静めた後でだがな。」


「……さらに話が掴めんな。なぜおれが首都へ行かねばならん?獣帝との戦争の戦力として駆り出されたりするのか?」


「…おそらくな。すでにお前への招集がうちのギルドに届いている。」


 そう言うと、一つの便箋を取り出して投げてきた。それをキャッチして読む。











「…………どういうことだこれは。」


「おれに言われてもな。お前の実力を考えれば当然だろう。元SSSランカーのおれでも≪リヴァイアサン≫討伐や数千に及ぶゴブリン一族の殲滅など無理だ。」


「…しかし、いくらなんでも急すぎるだろう。それにここではダメなのか?」


「……ここでもできんことはないがな。圧倒的実力をもつお前の意志やらを知ってどうにか国側へ取り込みたいんだろ。それに、前例がないわけでもない。」


「……大冒険者イクサス、か?」


「その通りだ。奴もその時は王都に呼び出されたらしい。それで国にうまく使われてるっぽいな。ちなみに言っとくがスピードは明らかに異常だぞ。ギルドに登録して四日に満たないやつが出来ることじゃない。むしろ、光栄に思ったらどうだ?」












「…けど、Xランク昇格は速すぎるだろう!」






「…おれに言われてもな。おれはお前の常識外れに慣れてきたし、お前の実績を考えたら当然のことだと思うがな。」


「……………はー。まあ実質じゃ人族最強の戦力をもつ≪アルセウス国≫の王様直々の招集だ。行かないワケにはならんだろ。」


「…ま、あれだ。今回の戦争は王女が直々に戦線を鼓舞しに来てくれるらしい。ウワサじゃ中々の美人だそうだ。王女様を楽しみにでもしとけ。」


「…おれはそんなに女に飢えてねえ!」


「そうか、まあまずは≪エドマンド海峡≫を静めてこい。王様の招集には早めに応じた方がいいぞ。」


「はあ…。これからが憂鬱だわ。まあ善は急げって言うしな。今から行ってくらあ。」


「おう、今まで世話になったな。」


「…全くだ。もうこの支部長室に来ることもないだろう。しかしアンタは元SSSランカーなのに戦争に招集されないのか?」


「おれは国から北の自衛を任されてるのさ。距離にすると遠いとはいえ、北隣が魔族の大陸なんだ。それなりの実力者が必要になる。」


「…なるほど、言われてみると合点がいくな。それじゃ、おれは行くぜ。」


「ああ。」















 ギルドのカウンターで依頼を受けて、≪エドマンド≫の北門を出る。≪エドマンド海峡≫を静めたらギルドに依頼達成報告をして、すぐに王都に向かうつもりだ。

 

 そろそろ慣れてきた急展開だが、損ばかりではない。ルシウス支部長に聞いたがこの依頼を受けれるのはおれだけだ。つまり、全力で魔法をぶっ放しても問題ないということだ。

 

 【全属性剣】が弱いから魔法を練習する、というわけではない。むしろ慣れ親しんだ刀を使うのだから魔法よりうまく使えるだろう。しかし、【全属性剣】はおれ特有のユニークスキルだ。つまり、刀を使って火属性の攻撃やらなんやらを行っていたら、非常に目立つ。別に自分が【剣皇】と知られるのが嫌なわけではないが、顔バレは避けたい。つまり、【想像魔法】の方がうまく使えば目立たなくて済むのだ。もちろん危険な相手には【全属性剣】をガンガン使っていくが、それ以外なら魔法を使って一般的な戦い方をしようと思っている。

 便利さだけで言えば【想像魔法】の方が遥かに上だしな。


 


 さて、とりあえず試してみたいのは転移だ。ドラ〇エのル〇ラみたいなの。一度行った事のある場所を思い浮かべて、そこに自分がいる場面を想像する。












 ……どうやら魔法自体は成功したらしい。一度行った場所への転移が可能だということは分かった。

 しかし、イメージを少し間違えた。≪エドマンド海峡≫と言えばどうしても≪リヴァイアサン≫が浮かんでくるのだ。空に浮いていた、蒼き龍の。


 何が言いたいかと言うと、絶賛落下中です。空中に転移しちゃいました!

 が、【想像魔法】で飛ぶことができた。まじ便利。しかし≪飛翔石≫の必要がなくなったな。アイテムボックスにでも入れとこう。











 さーて、ここからが本番だ。本気、とは言わずともそれなりに大規模な魔法を使うつもりだ。

 とりあえず上空15㎞ほどまで上昇する。周りの雲はおれの上昇速度の速さで霧散してしまった。ちなみに酸素は【想像魔法】で体に問題なく取り込めるようにしたので問題ない。


 上空から魔族の大陸の端が見える。そこからは雲のせいで見えない。


 魔法のイメージは、ドラ〇エのイオ〇ラン〇だ。海峡全体に爆発ダメージを与えればそれなりに魔物を退治できるだろう。目に見える風景の海岸線付近をイメージから除外する。海岸からある程度離れていた方が安全だろう。


 魔法のイメージは固まったので、名前を考える。魔法名が無いと不自然だし、あった方がカッコイイだろう。

 よし、これしかない。やるぜ!



()壊神の鉄槌(·イクスプローション)!!」












 その日から≪エドマンド海峡≫付近の街には言い伝えができた。曰く、この日の海には巨大な光の柱が見えて、まるで破壊の使徒が顕現された様だった。

 そして、その日から≪エドマンド海峡≫は生物がいない虚無の海として有名になった。破壊の使徒が海峡の全ての生物を虚無に還らせたとして全世界の人が震え上がった。

 今回は初めてマジメに書く作品なので拙いですが、伏線と言うものを入れてみました!

 評価・感想等いただけたら幸いです。

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