第12話 解決?
見覚えのある風景―――
私たちのサロンのようだ。
色んな記憶が流れて来る。
これは・・・走馬灯!?
セーナさん、頑張ってるね。
どんどん奇麗になっている。
・・・助けてあげられなくてごめん。
カイ、レイ、美味しいご飯をありがとう。
・・・残ったみんなと食堂は続けてね。
美桜、アンジュ、レオ、おじいちゃん。
いつも助けてくれてありがとう。
・・・何とか生きて帰って。
あれ?今度は前世の記憶??
ダイエットに励んだ日々。
奇麗になった私。
ミニスカートで街へ繰り出す。
ここは、あのエスカレーター・・・
もうすぐ憧れのアンジュ・ド・ルミエール。
!?
盗撮犯!!
そうだ!アイツのせいで私は死んだ。
またアイツに殺されるなんて・・・
悔しい!
絶対化けて出てやる。
あ、神様だ。
せっかく新しい人生をくれたのに、また死んじゃったよ。
でも、
短い時間だったけど楽しかったよ。ありがとう。
て言うか、何なのよ『羞恥心』って。
もっと使えるスキルをくれれば良かったのに。
パンツを見られて強くなるとか・・・
あのエロ神め!
・・・あれ?
そう言えば、神様何か言ってたな・・・
何だっけ?
スカートが何たらって・・・
・・・制約?
そう。制約って言ってた・・・
あ・・・
現実に戻って来た真白。
雷霆は落ちてこない。
目の前には盗撮魔人。
「おや?雷霆が使えませんね・・・」
「ウッ!」
ドサッ
突然、膝をつく盗撮魔人。
「グアッ!な、何だこれは・・・」
「体が、ハァハァ、体が重い・・・」
「形勢逆転みたいね。」
「クッ・・・どうして・・・」
「私のスキル『羞恥心』には制約が付いてるの。」
「制約、だと?」
「パンツを見られると強くなる・・・でもズボンを履くと著しく弱体化するってね。」
「ズボン・・・」
「アンタ、上等なズボン履いてるじゃない。」
「それじゃあ脱げば・・・」
カチャカチャ・・・
ベルトに手を掛ける盗撮魔人。
「もう遅い。」
ナイフを抜く真白。
「死ねーーっ!」
パッ
「俺やで!」
「マ、マミー?」
突然現れたマミー。
「ちょっと、そのナイフ貸せ。」
「え?ちょっ・・・」
ナイフを取り上げるマミー。
「ここやろ?」
パリンッ
盗撮魔人の額のレンズにナイフを突き立てる。
「グワーッ!!馬鹿な・・・」
ボンッ
ゴロン・・・
盗撮魔人は消滅し、ナイフの刺さった魔石が転がった。
「勝った・・・の?」
「ああ、勝ったで。」
「やったーっ!・・・てか何でマミーがとどめ刺してんの?」
「いくら魔人でもなぁ、お前が人の形した奴を殺すの見たないねん。」
「マミー・・・それホント??」
「な、何がやねん。」
「ただ美味しいところ持って行っただけじゃないの?」
「・・・バレたか。」
「アンタねぇ~。」
「そうだ!みんな無事?」
「ああ、大丈夫だ。」
「腕も動くぜ。」
「魔力も戻ったみたい。」
「ほっほっほ。楽しいのぉ。」
「じゃあ、帰ろっか~。」
「家に帰るまでが魔人討伐だからね~。」
「ほっほっほ。好きじゃのぉ~。」
――――――
サロンに帰る前にギルドに報告に来た真白たち。
「真白さん!」
「あ、ミーナ。ただいま~。」
「皆さん、ご無事ですか?」
「全然大丈夫だよ~。」
「え、あの・・・」
「ああ、魔人?倒した倒した。」
「そうですか・・・倒した!?」
「うん。」
「え?ほ、本当に倒したんですか?」
「ホントだってば。これ魔石ね。」
ゴトン
魔石をカウンターに置いた。
「ちょ、ちょっと確認します!」
「確認しました!」
「早っ!」
「確かに本物です。」
「でしょ?」
「真白さん。私はこれから被害者の方たちの様子を見に行ってきます。」
「そう?私も行こうかな。」
「いえ。サロンでお待ちください。後ほどご報告に伺いますので。」
「そっか。じゃあ待ってるね。」
カイの食堂―――
「たっだいま~♪」
「真白さん!」
ギュッ
レイが飛びついてきた。
「レイちゃん♡ただいま。」
「おかえりなさい!」
「よう!みんな、お疲れさん。」
「カイ、お腹すいた~。」
「ハハハ。ちょっと待ってな。」
カイが作ってくれたニンニク増し増しジャージャー麵を食べていると、ミーナが訪ねて来た。
「真白さん、皆さん、お待たせしました。」
「いや、早過ぎるでしょ~。」
「早速ですが、ご報告です。」
「誰も目を覚ましていませんでした。」
「え―――っ!?」




