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パンツを見たら殺しますよ?  作者: ねむり だいじろう
第4章 昨日のわたしと明日のあなた

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第12話 恩返し



カンッカンッカカンッ!


「よし!いいぞ。その調子だ!」

「はい!」


カカカンッ!カンッ!バシュ!


「よーし、良いだろう。」

「ハァハァ・・・ありがとうございました!」


美桜とレオは道場で稽古をしていた。


「ミオ、かなり出来るようになったな。」

「あ、ありがとうございます。師範。」

「お前、少し背が伸びたんじゃないか?」

「そうですね。初めて師範と会った頃から3cm程伸びました。」

「そうか。ちょっと、これを振ってみろ。」


レオの使っていた長くて太い木刀。

ずっしり重い。


ヒュン、ヒュン。ブゥォン!


「どうだ?」

「そうですね・・・重いですが、振れなくはないです。」

「うん。それだけ振れれば十分だ。」


「しっかり筋力が付いたようだな。」

「ジムを使えるので、助かっています。」

「そうか。良く頑張っているな。」

「は、はい・・・」


頬を赤らめる美桜。とても嬉しそうだ。


「今度の敵は強力だ。しっかり備えておこう。」

「はい!師範。」



――――――



セーナが来て4ヵ月が過ぎた。


予定通りの成果・・・

いや、想像以上と言っていいだろう。


体重にして15kg減。


希望通り、パンツは2サイズダウンのMサイズ。



最後の施術。


しっかり特製の美容液を塗り込み、

スキルで肌を引き締めていく。


「スパークルトリートメント。」


元々奇麗なブロンドヘア。

スキルでさらにうる艶髪(つやがみ)へ。



これで4ヶ月に(およ)ぶダイエット合宿、全て終了。



「セーナさん、終わりました。」

「あ・・・」

「良く頑張りましたね。」

「はい・・・ありがとうございます。」


「さあ、どうぞ。」


大きな全身鏡(ぜんしんかがみ)を取り出す真白。


「ちょっと怖いです・・・」

「痩せているのは分かってるんですが、」

「なるべく鏡を見ないようにしていたので・・・」


「大丈夫ですよ。よく見てください。」


恐る恐る鏡を覗き込むセーナ。



小さな顔。パッチリ大きな目。

鼻すじは通り、優しい口元。

奇麗なブロンドヘアはかなり伸びた。

もう輪郭(りんかく)を隠す必要はない。


スッキリとした奇麗なデコルテ。

程よいボリュームのバストは形良くハリもある。


しっかりクビレたウエスト。

ヒップは小さいながらもプリンとして、ツンと上がっている。


腕や脚はスラっと長く、(もも)の間には隙間が出来ている。


かなりの美人だった。



「可愛い・・・これが私・・・」

「私じゃないみたい・・・」


「あなたですよ。あなたの努力の成果です。自信を持ってください。」

「はい。そうですよね・・・私、頑張りました!」


セーナの目に、涙がにじんだ―――



スタッフみんなに挨拶をして、セーナは帰って行った・・・


(少しは山田さんに恩返し出来たかな・・・)

かつてお世話になったエステティシャンを思う真白だった。


「いや~、セーナさん。可愛かったね♡」

「ああ。本当に。」

「これでまた、客が増えるんじゃねえか?」

「アハハ~、そうかも♪」



数日後―――



「こんにちは~。」

「いらっしゃいませ~。」

「おう!セーナさん。いらっしゃい。」

「あ、カイさん。こんにちは。」

「ワォ♡セーナさん、可愛い♪」

「真白さん!こんにちは。」


セーナは、髪をポニーテールにして顔をしっかり出している。


「良いですねぇ、その髪型。」

「アハ、ちょっと照れますけど。」

「とっても似合ってますよ。」

「ありがとう・・・」


「セーナさん、今日は?」

「あ、はい。ちょっとお願いと言うか・・・」

「お願い?」

「実は、パンツが買いたいんですけど・・・恥ずかしくて。」

「あぁ、分かります!初めては恥ずかしいですよね。」

「はい・・・もし良ければ、一緒に来てくれませんか?」

「もちろんです!今日はもう終わりなんで、一緒に行きましょう。」


「私も行きたいです!」

「お、ジェニー。行く?」

「はい!」

「あの・・・私も・・・」

「美桜!良いね~♪」

「皆さん、ありがとうございます。」

「良いの良いの。みんな興味あるんだから。」



大通り―――



「ここです。」


4人は、一軒の店舗の前で立ち止まった。


vactarea(ヴァクタレーア)


まだ新しい、奇麗な外観。

見るからに高級店という感じだ。


「さぁ、セーナさん。」

「はい。」


フーッと大きく息を吐くと、意を決したように扉に手を掛けた。


「いらっしゃいませ。お客様。」


黒いスーツに身を包んだ女性が出迎えてくれた。


「わぁ、素敵!」


目を輝かせるセーナ。


「良いねぇ~、どれも奇麗。」

「うん。良いな。」

「凄いゴージャスですね。」


それぞれが下着を見て回った。


セーナと美桜は、上下セットを買ったようだ。

(美桜は黒が好きだな~)


ジェニーはパンツだけ。


真白は買わなかった。

(やっぱ、私はアンジュだな。)


「ありがとうございました。またいらして下さいね。」

「はい!また来ます。」


セーナは嬉しそうに帰って行った。



その夜―――



「ウフフ♪やっぱり素敵♡」


鏡の前で大満足なセーナだった。




カシャ・・・




第4章 ー 完 ー




自分の受けた恩を、他の誰かに返す・・・

希望を叶えた真白が次に出会うのは―――


物語は第5章へ!



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