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パンツを見たら殺しますよ?  作者: ねむり だいじろう
第4章 昨日のわたしと明日のあなた

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第8話 スタートライン



「マイクロカレントショック。」


特製の美容液を塗った肌に微弱(びじゃく)電流を通していく。


じっくり、ゆっくり・・・


たるんだ肌が少し引き締まる。


「マイクロカレントヒール。」


壊れた筋肉を修復していく・・・


「どうですか?セーナさん。」

「あ、はい。楽になりました。」


「でも、昨日何も出来なかったのに、こんなに体が痛くなるなんて・・・」

「それは、ちゃんと『出来ていた』ってことですよ。」

「え?」

「決まった『(かた)』通りじゃないかもしれない。でも・・・」

「でも?」

「セーナさん。あなたは出来てる。」

「これから慣れてくれば、もっと出来るようになる。」

「私たちがちゃんとサポートする。」

「だから・・・謝らないで良いの。」

「真白さん・・・」


「さあ、今日も頑張りましょう!」

「・・・はい!」


セーナの表情が、少しだけ晴れたような気がした・・・


「じゃあ、朝食行きましょうか。」



――――――



「おう。2人とも、おはようさん。」

「おはよう。カイ。」

「おはようございます。」


「さぁ、どうぞ。」


バゲットのハムサンド。

温野菜サラダ。

ゆで卵。

じゃがいものポタージュ。

ヨーグルト。

食後にコーヒーも付いてきた。


食事中、2人で話をした。


「セーナさん。実は私もダイエットの経験があるんです。」

「え?そうなんですか。」

「しかも、きっかけはパンツだったんです。」

「え!?同じ?本当ですか??」

「本当なんです。セーナさんの話を聞いて、びっくりしましたよ。」

「え・・・凄い・・・」

「やっぱ、可愛いパンツ()きたいですよね。」

「はい!あの吸い込まれるような奇麗な黒・・・」

「黒?そっか、私は白に()かれたんですよ。」

「そうなんですね。私も普段は白なんですけど、何故かあの黒に惹かれて・・・」

「え~っと、何てブランドでしたっけ?」

「ヴァクタレーアです。」

「ヴァクタレーア・・・聞いたことないなぁ・・・」

「新しいブランドみたいで・・・大通りにも店舗が出来てましたよ。」

「へ~、今度行ってみよ。」

「でも、凄いですね・・・スリムになって・・・」

「あ~、アハハ~・・・8ヵ月かかりました。」

「8ヵ月・・・」

「あ、でもセーナさんは4ヵ月で大丈夫なはずです。」

「・・・ちょっと、勇気が湧いてきました。」

「ホントに?良かった・・・」



――――――――



美桜と有酸素(ゆうさんそ)トレーニング。


「セーナさん、良いですよ。その調子です。」

「はい!」


今日は、エアロバイクだ。

モニター付きで、()いだ分だけ景色が変わるようになっている。

・・・が、今は競輪場の映像だ。

競輪選手と(きそ)い合うイメージでトレーニングが出来る。


「あぁ!負けた~・・・悔しい!」

「セーナさん?」


どうやら、ゲーム感覚で楽しいらしい。

意外と負けず嫌いなのかもしれない。



トレーナーをレオと交代して筋トレを開始。


大胸筋(だいきょうきん)(きた)え、バストアップの効果もあるチェストプレス。


「さぁ、いいぞ。あと3回だ。」


「よし。よく頑張ったな。良い感じだぞ。」


レオは案外優しく教えている。


(師範、私には厳しいのに・・・)



トレーニングが終わると美桜とサウナへ。


「熱い・・・」


血流を促進(そくしん)し、老廃物(ろうはいぶつ)排出(はいしゅつ)を助ける。

そして、レア鉱石『スギライト』が自然治癒力(ちゆりょく)を高めてくれる。



昼食の後は休憩。回復時間も必要だ。


夕方にはエステで脂肪ケア。


入浴で汗を流し、夕食。


後は寝るだけ。


「セーナさん。今日はどうでしたか?」

「はい。何だか・・・続けていける気がします。」

「良かった~・・・」

「また明日もお願いします!」

「もちろん!」


「おやすみなさい!」


昨日とは別人のよう。

これなら大丈夫。


きっと、良い結果が待っている・・・


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