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無盃の将  作者: G
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第二試合

 第四十五話


 続いて、第二試合の選手が試合場へ入った。


「第二試合――選手入場!」


 龍牙連合側から現れたのは、堂本豪。


 対する不動会側の男は、腰に拳銃を差していた。


「龍牙連合所属――堂本豪!」


「対するは、不動会所属――」


 男がゆっくりと前へ出る。


「――エブリン佐藤」


 二人が向かい合う。


 積田が手を上げた。


「構え」


 堂本は拳を握る。


 そして、いきなり龍印を結んだ。


「すぐに型をつけるぜ」


 堂本の身体を魄が包む。


「剛方印――剛身!」


 瞬間。


 堂本の身体が大きく膨れ上がった。


 身長も、肩幅も、腕も。


 先ほどまでとは別人のような巨体へと変化する。


 会場からどよめきが起こった。


「――始め!」


 開始と同時に、堂本が踏み込む。


 ドンッ!


 地面が揺れる。


「遅い」


 佐藤が笑った。


 拳銃を抜く。


「硬方印――止弾」


 パァン!


 銃声が響いた。


 弾丸が堂本の右脚へ命中する。


「……っ!」


 堂本の右脚が止まった。


 動かそうとしても動かない。


「なんだ、これ……!」


 佐藤は笑いながら、もう一発。


 パァン!


 今度は左腕。


 堂本の腕がその場で止まる。


「どうした?すぐにけりをつけるんじゃなかったのか?」


 佐藤がゆっくり近づいてくる。


 堂本は身体を動かそうとする。


 だが、止まった部分がまるで言うことを聞かない。


「くそ……!」


 佐藤は堂本の目の前まで来ると、拳銃をしまった。


「でかいだけでたいして強くねぇなぁお前さん」


 そして――。


 地面を蹴った。


 高く跳び上がる。


「ふん」


 空中で身体を捻り、そのまま堂本の顔面へ蹴りを叩き込む。


 ドゴッ!


「ぐっ……!」


 堂本の身体が大きく揺れた。


 鼻から血が流れる。


 よろける堂本。


 佐藤は着地すると、すぐに拳銃を向けた。


 パァン!


 今度は左脚。


 堂本の動きがまた止まる。


「またかよ……!」


 佐藤は笑った。


「避けないと当たっちゃうよ〜」


 堂本は拳を握る。


 だが、その拳も動かせない。


 身体は大きい。


 力もある。


 それなのに――。


 何もできない。


 佐藤は再び拳銃を構えた。


 会場から見ている蓮が眉をひそめる。


「……堂本さん、まずいぞ」


 隣の孝太郎も黙って試合を見ていた。


 堂本は完全に動きを封じられている。


 佐藤がまた引き金に指をかける。


「このままだと――」


 孝太郎が呟いた。


「サンドバッグで終わる」

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