↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
無盃の将  作者: G
1

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
33/80

作戦会議

第二十二話


丸野は二人を見て、静かに口を開いた。


「戦う前に、一つ確認しよう」


「このタイミングで!?」


「うるさい、こんなに早く黒崎が見つかるとは思わなかったんだ」


孝太郎と蓮が丸野を見る。


「黒崎は龍術を使える。お前たちより格上の相手だ」


「それは分かってます」


孝太郎が答える。


「お前ら龍術の基礎を知ってる?」


「俺は龍包囲しか使えないです」


蓮は答えた。


「俺は龍術そのものが使えないです」


孝太郎も返事をした。


「は?蓮はどうやって黒龍を倒したんだ」


「いや俺は黒龍を倒したなんて言ってないですよ」


丸野は黒崎へ視線を向ける。


「まぁいいや、龍術師は龍魄を取り込むことで体内に『魄』を持つようになる」


「魄……?」


蓮が聞き返す。


「龍術を使うための力だ。そして龍術師なら、まず誰でも使える技がある」


丸野が一歩踏み出す。


「龍包囲だ」


孝太郎が頷く。


「身体に魄を巡らせて、身体能力や防御力を高める技ですよね」


「その通り」


丸野は続ける。


「だが、龍包囲はあくまで基礎の基礎だ」


「そして先にあるのが――龍印だ」


丸野が自分の手を見る。


「龍印を結ぶことで、各人が持つ魄の性質を引き出し、固有の龍術を使えるようになる」


蓮が黒崎を見る。


「じゃあ、黒崎も……」


「もちろん使える」


丸野は頷いた。


「そして重要なのは、龍術師が持つ魄の性質は一人につき一つだけということ」


「一つだけ?」


「二つの性質を掛け合わせることは出来ない」


丸野は黒崎を見据える。


「だからこそ、龍術師は自分の性質を極める」


孝太郎が尋ねる。


「じゃあ、黒崎の性質は?」


「それは戦ってみないとわからない」


「わからないって元部下だって言ってたじゃないですか!」


蓮が小馬鹿にした感じで返した。


「うるせぇ、あいつ他のうち全然見せないし、自分の話殆どしなかったからなぁ」


丸野はそこで話を切った。


「ここからは役割分担を決める」


「孝太郎は龍術が使えないから龍魄の確保を頼む」


「分かりました」


「蓮は俺と黒崎を取り押さえる」


丸野が蓮を見る。


蓮は静かに頷いた。


「あぁ。龍包囲しか使えないのであれば、後ろでバックアップでも構わない」


蓮の目が変わる。


「待ってください。後ろにもう一人いますよ」


「あれは、増井だな」


「増井までいるのか….厄介だな」


孝太郎険しい表情で言った。


「作戦はどうしますか?」


丸野もまた険しい表情で言った。


「俺と孝太郎で増井を抑える。蓮は一人で黒崎を頼む。そして、取り押さえるのは無理だから龍魄の奪還のみに集中してくれ」


丸野は穏やかに言った。


「それが、今の俺らに出来る最善だ」


蓮は拳を握った。


「……分かりました」


丸野が構える。


「了解」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。