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無盃の将  作者: G
1

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依頼探し 続き

「ちょっと待った!」


二人が会長室を後にしようとしたところで、後ろから声がした。


振り返ると、先ほど入口で会長との面会を取り次いでくれた男が立っていた。


「……あれ?あの人」


蓮が振り返る。


男は二人のもとまで歩いてくる。


「会長との話、聞かせてもらった」


「……聞いていたんですか?」


孝太郎が尋ねる。


「ああ。少し聞こえてきた」


男は孝太郎を見る。


「治療費のために金が必要なんだろ?」


「はい」


「だったら、俺もその任務に同行する」


「……え?」


孝太郎が驚く。


蓮も男を見る。


「同行……ですか?」


「ああ」


男は二人に向かって言った。


「自己紹介がまだだったな」


「丸野圭吾。東雲組の組長だ」


「東雲組……」


孝太郎の表情が変わる。


蓮も思い出したように呟いた。


「本家No.3の……」


「そういうことだ」


丸野は特に気にした様子もなく続ける。


「会長から任務を受けたんだろ?」


「はい」


「だったら、俺も同行させてもらう」


孝太郎は少し戸惑った。


「ですが……なぜ俺たちの任務に?」


「龍魄の件は、もともとうちが預かる予定だったんだ。それを横取りしたのはそっちなんだぜ〜」


丸野の声が少し低くなる。


「それに、黒崎は元々はうちの組員だ」


「え!」


孝太郎が驚く


「……なるほど」


蓮が頷く。


孝太郎も少し考えた後、頭を下げた。


「俺は構いません。よろしくお願いします」


「こちらこそ」


丸野が頷く。


「蓮、お前もいいな?」


「もちろんです。よろしくお願いします、丸野さん」


「黒龍を倒したルーキーなんだろ?期待してるぜ」


丸野はそう言って歩き出した。


「それじゃあ、早速出発しますか」


「はい!」


二人もその後に続く。


こうして――


孝太郎、蓮、そして本家No.3・丸野圭吾。


三人で今回の任務へ向かうことになった。

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