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集団
琉海たちが家で話していたころ。
馬に騎乗し、村に向かっている集団がいた。
数は一五人。
全員がローブを着用し、正体を隠すようにしている。
その中の後方の一人が隣を並走する仲間に声をかける。
「あれが目的地ですか?」
「ああ、忌々しい村だ」
「これってなんのためにやるんですか?」
「ああ、お前は新米だから知らないのか」
「この村は呪われている村で、自然を枯らしたのもこの村のせいだって話らしい」
「そんな村があったんですか!?」
新米の男が驚いて声を出すと――
「だから油断するなよ。お前たち。何をされるかわからないからな」
前方を走る副隊長が二人に注意する。
隊長は最前線を走っていた。
任務遂行率トップ。
そんな経歴を持つからなのか、この任務の隊長を任されたらしいと、部下たちは噂している。
そして、この任務の失敗は許されないということでもあった。
「もうすぐ着く。無駄口はやめろ」
副隊長から声が飛ぶ。
隊長の表情は誰にも見えていなかっただろう。
その男が獲物を見つけて舌なめずりをする顔を。




