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騎士武闘大会 決勝!
まさかの事態に琉海も驚いていた。
準決勝まで来て棄権する者がいるとは思わなかった。
すぐに決勝となるため、会場に到着してすぐに琉海は控室に向かった。
少しすると、司会者の声が聞こえてくる。
『準決勝はまさかのイロフが棄権。いきなりの決勝になってしまったが、面白い対戦カードになった。まずは数々の試合で圧勝してきたスタント公爵家代表のルイの入場』
歓声が琉海の入場を迎える。
『そして、ホルス騎士団団長であり去年の王者にして、《剣王》のグランゾア』
グランゾアの入場は琉海の比ではなかった。
会場が揺れているのではと錯覚するほどの歓声に包まれる。
大楯を持ち、歩いてくる姿から今まで戦った相手の中で一番強いと確信できるだけの威圧感を持っていた。
「君が俺と戦うことになるとはな。どれだけ強いか試させてもらうぞ」
琉海は無言で返した。
「それでは構えてください」
審判に従い、二人は構える。
グランゾアは腰の剣を抜き、盾を前面に出して構える。
琉海はいつも通り無手だ。
もう武器を使わない琉海を侮るような者はいないだろう。
審判が手を上げ振り下ろした。
「はじめッ!」




