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第6話

 誰もいない中庭で、ジュニパーに教えてもらった本を見ながら、お辞儀の練習をする。正直、上達しているのかわからない。

 そこに、ミルラがやってきた。


「大分、様になってきてるね」

「ジュニパー様に釣り合いたくて……」

「…………。えっ?」

「あっ……。せっかくジュニパー様がお薦めしてくれた本を読んだから」


 ミルラは頷いて、微笑む。


「その手の角度、もう少し下げた方が所作が美しくなるよ」

「あっ、本当だ。ミルラも、マナーとか詳しいのね」


 言われてみると、ジュニパーはこんな角度だった気がする。


「……昔、ジュニパーにめちゃくちゃ練習付き合わされてさ。ジュニパーもその本、かなり読み込んでいたよ。……『殿下に釣り合いたい』って」

「まあ! なんて健気!」


 ミルラは声をあげて笑った。

 そこに、ボーンがやってきた。


「何だか楽しそうだな?」

「ボーン殿下!」

「ホノカに、招待状を渡しにきたんだ」

「招待状?」

「お茶会だ」


 王族主催のお茶会なんて、庶民の私には縁のない話だと思っていた。

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