パジャマパーティ、その後……
翌日、片付けも終わり第一回パジャマパーティはお開きとなった。
各自が家に帰り始め、オフィスに誰もいなくなり少し経った頃だった。
ガチャリとドアを開け、水希がオフィスに戻って来る。
さらにそのまま資料部屋に足を運び、とある衣装ケースを開いて呟き始めた。
「ミユキちゃんはメイド服か……。私もコスプレしちゃおうかしら……」
水希が見ているのは大量のコスプレグッズだ。
アリスがイラストの参考にするからと言って持ち込んだものだが、誰でも使用して良いことになっている。
以前着たスーツなども眺めながらどれが良いか吟味し始めた頃、休日のオフィスに2人目の人影が現れた。
「あれ、水希先輩?」
「胡桃ちゃん!? もしかして、胡桃ちゃんもコスプレ衣装を見に来た……?」
「水希先輩も!? ふふっ、考えることは同じですね」
そう、2人が考えていることは全く同じだ。
要するに……
「「美雪ちゃんだけにコスプレさせるわけにはいかないよね!」」
美雪の邪魔をしたいわけではないが、カズマの気を引いて視線を独り占めするのは見過ごせない。
目には目を、歯には歯を、コスプレにはコスプレを、というわけだ。
2人で衣装の物色をしていると、さらに人影が。
「水希先輩と胡桃先輩? どうしたんですか?」
美雪とアリスまでもオフィスに戻って来ていた。
「私たちも来週コスプレしようかなと思ってね」
胡桃の答えから状況を察したアリスも口を開いた。
「仕方ない、私もコスプレしようかな。カズマの困った顔を見たいしな」
「えっ、みんなコスプレしちゃうんですか!? 私のメイド服が目立たなくなっちゃいますよ〜〜〜!!!」
皆がコスプレするとどうなるかを理解した美雪は焦りを隠そうともしないが、どこか楽しそうでもある。
「それじゃ、皆でとびきり可愛い服を着て、来週のカズマくんが仕事どころじゃなくなるようにしちゃいましょ♪」
「「「賛成〜〜〜!!!」」」
知らないところで皆が結託していることなど、カズマには知る由もなかった。
そしてついに、カズマは状況を知らぬまま月曜日を迎えたのだった。
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