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第十一話 黒竜襲来

本日3話目です。

とりあえず勢いで何とかなってます。

第十一話 黒竜襲来


黒竜が咆哮した。


その瞬間、王都全体が揺れ、窓ガラスが砕け、建物の屋根が吹き飛ぶ。人々の悲鳴が街中に響き渡った。


「避難しろ!」


国王レオガルドが叫ぶ。


兵士たちは慌てて動き始めるが、誰の顔にも恐怖が浮かんでいた。相手は伝説に語られる災厄の黒竜だ。


黒竜が翼を広げると暴風が巻き起こり、城壁の一部が崩れ落ちる。


「強すぎる……」


息を呑むレオンに、アルトが剣を構えながら答えた。


「当然だ。千五百年前に世界を滅ぼしかけた怪物だからな」


さらりと言われた内容にレオンは顔を引きつらせる。


「そんなのどうやって倒すの!?」


「昔は倒せた。猫王がいたからな」


その言葉にレオンは黙り込んだ。


前へ出たフェリスが静かに告げる。


「レオン様、逃げてください」


「逃げろって?」


「はい。今のレオン様では戦力になりません」


痛いほど正論だった。


「まあ仕方ないな。初日からラスボスみたいな相手だし」


ライが苦笑すると、レオンは叫ぶ。


「笑い事じゃないよ!」


「弱いなら強くなればいいじゃん」


アカネはいつも通りだった。


だがクロだけは空を見上げている。


「来るぞ」


黒竜が口を開き、闇と魔力が凝縮されていく。


まずい。


本能がそう告げた。


「全員伏せろ!」


アルトの叫びと同時に、漆黒の光線が放たれる。


ゴォォォォォォォォォッ!!


王都の一角が消し飛んだ。


爆発と衝撃、轟音。石造りの建物が紙のように吹き飛び、レオンは言葉を失う。


直撃すれば人間など跡形も残らない。


「ふざけるな……」


拳を握る。


怖い。足が震える。今すぐ逃げ出したい。


それでも街には大勢の人がいた。


「神殿が……」


ミアの視線の先で、神猫神殿の塔が崩れていた。


「くそっ!」


飛び出そうとするアカネをアルトが止める。


「待て」


「何でだ!」


「突っ込めば死ぬ」


睨み合いの末、先に目を逸らしたのはアカネだった。


その時、フェリスがレオンを見る。


「レオン様。猫使いの力を使ってください」


「使えって言われても……猫と話すくらいしかできないよ?」


「違います。猫使いの本当の力です」


空気が変わる。


ライもクロも真顔になり、アルトだけが驚いていた。


「もう目覚めるのか?」


「目覚めなければ勝てません」


再び黒竜が咆哮し、王都が揺れる。


残された時間は少ない。


フェリスはレオンの前に座った。


「私を信じてください」


白銀の瞳を見つめると、不思議と心が落ち着いた。


「どうすればいい?」


フェリスは微笑む。


「繋がってください。私たちと」


その瞬間、フェリス、ライ、クロ、アカネの身体が光り始める。


四柱の神猫から溢れた魔力がレオンへ流れ込んだ。


「うわっ!?」


膨大な力が身体を駆け巡る。


焼けそうなほど強大なのに、不思議と苦しくない。


温かく、誰かに手を引かれているようだった。


『大丈夫です』


『気合いだ!』


『それは違う』


『面白くなってきた!』


神猫たちの声に、レオンは思わず笑う。


恐怖は消え、代わりに力が湧き上がってきた。


その時、黒竜がこちらを見た。


紅い瞳。憎悪に満ちた視線。


だがレオンはもう目を逸らさない。


身体の奥で何かが目覚め、眩い光が溢れ出す。


「まさか……」


アルトが目を見開く。


フェリスは静かに告げた。


「始まりました」


王都を包む光。


神猫たちの魔力。


そして目覚める猫使いの力。


千五百年ぶりの奇跡が、今まさに再び世界へ現れようとしていた――。

閲覧ありがとうございました。

…勝手にやっている世迷い言をつらつらと語っている訳ですが、猫様の魅力を果たしてどれだけ伝えられているのだろう。

…世界が猫様であふれればいいのに。(いつもの世迷言です)

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