amsterdam xx9年7月8日
久しぶりに夢を見た。
最初に向かったのはカジノだった。
手元に残っていたユーロで、スロットマシンをやってみる。
結果は四十ユーロの勝ち。
「まあ、悪くない」
そんな気分だった。
場面は変わる。
俺は舞に、冗談半分で言った。
「ヨーロッパ、行くか?」
すると舞は本気にしたらしく、行く気満々で空港へ向かってしまった。
「待て!」
俺は慌てて空港まで追いかける。
いつの間にか場面は変わり、親父と小さな妹、亡くなった母、そしておばあちゃんと一緒に、長距離バスなのか電車なのか分からない乗り物に乗っていた。
車窓からオランダの街並みや、地平線まで続く畑、風車が見える。
ヨーロッパの色を感じていた。
俺はジョイントに火をつける。
半分ほど吸ったところで、母が俺に尋ねた。
「何の匂い?」
「タバコだよ」
そう答えると、母は不思議そうに首をかしげて言った。
「精神的な作用があるんじゃない?」
俺は笑いながら、
「大丈夫だよ」
と言って、母の頭をそっと撫でた。
「ここオランダだけじゃないよ。
他の国ではお咎めも無く吸える外国の煙草だよ……酒よりも安全なんだってさ」
ふと、おばあちゃんを見る。
山盛りのご飯を前にして、一生懸命食べていた。
あまりの量に、さすがに参っているようだった。
「食べきれないなら、俺が食べるよ。ちょうだい」
そう言って食べながら考えた。
「……どこに泊まるんだっけ? 定宿だっけ? この人数なら……」
そんなことを考えているうちに、目が覚めてしまった。
家族でオランダへ旅行した夢だった。




