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アムステルダム夢記  作者: tag-tje
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初恋の人 xx7年4月17日

佐々木裕子の夢を見た。


二人で旅行をしていた。


彼女は、とても穏やかで優しい子だった。


小学生のころの面影をそのまま残した、美しい人だった。


夢とは思えないほど、たくさん話をした。


途中で目が覚めることもなく、愛について、昔好きだった気持ちについて、そしてこれからの人生や価値観について、ゆっくりと言葉を交わした。


当時、互いに想いを伝え合えたのに、離ればなれになってしまった。


子供だった俺たちには、どうすることもできない切ない別れだった。


夢の中では不思議なことに、手をつないだり、触れ合ったりはしなかったように思う。


ただ、会話だけで十分だった。




目が覚めた今では、話した内容が少しずつ薄れてきている。


それでも、あの穏やかな時間だけは忘れられない。


至福のひとときだった。


たぶん、佐々木裕子は俺にとって、今も心の最上位にいる人なのだと思う。


何をしているんだろう。


幸せに暮らしているのだろうか。


夢の記憶が薄れていくのとは裏腹に、幼いころの思い出だけが溢れ続けている。


どうすることもできない虚しさが、寝起きの俺には重すぎた。




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