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アムステルダム夢記  作者: tag-tje
15/23

France xx4年6月15日

フランス




空港に到着すると、俺は電車に乗ってパリへ向かった。


移動の途中、荷物をぶちまけてしまった。


荷物を拾い集めていると、ふと気付く。


「あれ……スーツケースがない」


そのとき思い出した。


スーツケースは、日本の家に置いたままだった。


不思議と焦りはなく、「忘れてきてしまったか」と冷静に受け止めていた。




その後、女性の税関職員と知り合った。


入国審査の際に俺を見かけたと言った。


気が合ったのか、一緒に食事をし、そのままパリを案内してもらった。


確かにパリなのだが、あまり心は弾まない。




パリ育ちの女性税関職員とデートをするのは楽しかった。


スーツケースを忘れるという大失敗をしたはずなのに、不思議と気持ちには余裕があった。


終始、穏やかな旅行だった。




さて、オランダに帰るか。


そう思って駅へ向かうと、夢だった。


手ぶら旅行は、そこで終わった。




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