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元不良少年の陰キャだがいろいろあって陽キャ女子と仲良くなった件  作者: YoneR
交流の始まり

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6 七月考査(2)

一週間以内じゃなかったですね・・・。

基本的に朝9時に投稿するつもりなので、その時に投稿されてなかったら、ああまた遅れるんだな、と思っててください。


「えー、阿江さんが高一?・・・なんか全然信じられない。誕生日いつ?」

「二月二十二。全部二だな。」

「あ、それなら私のほうが年下です。三月二十五だから。」

「珍し。」


 二月のそれも後半だから自分のほうが遅いだろうと思っていた。


「私、自分より誕生日遅い同級生今まで一人も見たことないです。」

「そりゃそうなるだろ・・・いや、あいつのほうが遅いか。」

「あいつ?」

「俺の友達。三月二十九日だったはず。」

「すご!」


 陽川は素直に驚いている。ただ、これは隼人も、初めて聞いたときはまあまあ驚いた。


「どんな人なんですか?」

「どんな人・・・まぁ、元気な奴。」

「へぇ~。類は友を呼ぶっていうけど案外違うものなんだ~。」


 言われてみれば、隼人の友人で同じような陰キャよりの人は少ない。大抵が慶太のように明るい。親交をもった場所が場所なので普通といえば普通だが、周りから意外だと思われるのも仕方のないことだろう。


「まぁ、確かに。案外正反対のほうが一緒にいて気楽なのかもな。」

「・・・。」

「ええー、話がずれてたけど、とりあえず俺はテスト勉強しないといけないから悪いけどあんま話せない。」

「・・・私もやらないとなぁ。でもやだなぁ。」





 それからテスト勉強をし始めて十五分。


(集中切れるの早。)


 隼人はテスト初日にある数学の問題を解き進めていたのだが、向かいのペンの音がピタリとやんでいたので、ふと陽川のほうを見た。


 陽川も同じく数学の、学校から出された課題プリントを解いている。


 しかし三問目で詰まっており、じっくり考えているのかと思ったが、よく見るとうつらうつらとしている。


「陽川さん。」

「・・・っ!な、なに?」

「寝不足?」

「あっ、いや、そういうわけじゃなくて・・・勉強すると眠くなっちゃって。」


 勉強すると眠たくなる。これは隼人も理解できるところだ。集中力が足りてないと言われたらその通りだが、分からない問題を解いているとつまらなくて眠くなる。苦手意識があるとなおさらだろう。


 隼人の高校では上位者の張り出しとかはないので正確なことは言えないが、陽川は数学がダメだったはずだ。五月考査で補習に呼ばれていた気がする。


「何か分からないところでもあった?」

「ええと、本当に基本問題なんだけど、ここ・・・。」


 そう言ってこちらに三問目を指さしながらプリントを見せてきた。


「えーと、これは単純にたすき掛けで解くやつだな。」

「タスキガケ?」

「たすき掛け。これとこれを・・・ちょっと書くけどこんな感じに分解してー。で、これらを斜めに掛けて、それを足したのが真ん中のこれになってたらそれをこんな感じにする。」

「ええっと?これと?」

「これをかける。斜めだからたすき掛け。」

「あー、なんか学校でやった気がする。忘れたけど。」

「はは。」


 忘れたらだめだろうとも思ったが、一度で覚えられる人はそうそういない。何回か繰り返す必要がある。しかしそれがめんどくさい。なかなかやる気になれないものだ。


「阿江さんって、勉強できるんだぁ。イメージ通りだけど。」

「まぁ、それなりには。」

「えっ、高校ってどこに行ってるの?」


(うっ・・・)


 陽川は興味本位で聞いてきているだけだ。しかし、その質問は非常に答えにくい。


「ええと、普通に偏差値五十ちょっとの高校。」

「そうなんだ。私の高校もそれぐらいだった気がする。」


 それはそうだ。同じ高校だから。


「でも、阿江さんだったらもっと上の学校行けそうなのに・・・。」

「あー。」

「・・・っ!その、ごめんなさい!」

「いや、別に俺は気にしてない。」


 陽川は、隼人がもっと上の高校を受験して落ちて今の高校に入ったのだと思ったのだろう。それで自分の失言に気が付き、謝ってきた。


 しかし、実際はそうじゃない。


 反省している陽川のために、説明することにする。


「上位校受けて落ちたわけじゃないから。」

「へ?」

「その、内申点が悪すぎてそこぐらいしかどうやっても受かりようがなくて。」

「ええと?そんなに?」

「ああ。中学三年の前半まで不良だったからな。」

「えー、阿江さん真面目そうなのに。」

「いや、これを見たらわかるだろ。ピアスだってつけてるし、こんなのもつけてるし、服装だってこんなのだし。」


 隼人としては、自分の格好のどこをどう見たら真面目そうだという評価になるのかが全く分からなかった。


 逆に陽川は隼人がどうして自分が真面目じゃないと言い張るのかが分からないようで、首をかしげる。


「・・・?だって、こういう落ち着いたカフェにくるような人だし、自分からテスト勉強しようとするような人だから。見た目は少し不良っぽい感じがなくもないけど、たぶん阿江さんが思ってるほどチャラい感じには見えないよ?」

「・・・そっか。」

「あと、真面目オーラが出てる。」


(真面目オーラって・・・。)


 喜ぶべきなのか微妙なオーラだ。


「・・・まぁ、分からないことがあったら聞いてくれたらいい。自慢にはなるけど、学年順位は一桁だから。」

「すごっ!!私なんて下から数えたほうがはやいのに・・・。」


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